トランプ政権、パレスチナへの拠出「2億2100万ドル」に待ったをかける

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ジョン・ケリー前国務長官(北京にて、6月)

Lintao Zhang/Getty Images

米国務省は先週後半、共和党議員からの異議を受け、ジョン・ケリー前国務長官が任期の最後に下したパレスチナに対する2億2100万ドル(約250億円)の拠出を見直している。

1月24日(現地時間)、同省はオバマ政権の最後の決定について、新政権の優先事項に鑑み、必要があれば調整を行うと発表した。

ケリー前国務長官が議会に対し、公式に拠出金について伝えたのは、トランプ大統領の就任が数時間後に迫った20日の朝のことだった。

「わたしは任期終了直前のオバマ大統領のパレスチナに関する動きを追っていた。その間、一度として拠出が話題になることはなかった。政治評論家や関係者の誰もが、オバマ大統領に実行する意思はないし、実行できないと思っていた」と、Foundation for Defense of DemocraciesのJonathan Schanzer博士は米Business Insiderに語った。

議会はこれまで2015年及び2016年のパレスチナに対する拠出を承認していて、国際開発庁(USAID)を通じ、2015年は3億5500万ドル(約398億円)をパレスチナへ送金している。

しかし、少なくとも2人の共和党議員が「パレスチナは一方的に国家的地位を要求した上、イスラエルと協力する気がない」として、拠出に待ったをかけた。

「平たく言えば、議会側はパレスチナの様々な動きを問題視したということだろう。国家的地位の一方的な要求、腐敗、暴力行為の扇動、服役中のテロ犯に給料を支払っていたことなどがその理由ではないか」とSchanzer博士は言う。

アフムード・アッバス大統領

パレスチナのマフムード・アッバース大統領

Reuters/Mohamad Torokman

オバマ大統領のパレスチナに対する拠出は、イスラエルに対する厳しい見方とともに彼の任期の最後に示されたものだ。12月には国連安全保障理事会がイスラエルに対し、パレスチナ自治区での入植地建設の停止を求める決議を採択している。アメリカは投票を棄権し、事実上成立を容認した。

トランプ大統領はイスラエルにあるアメリカ大使館をエルサレムに移す案を繰り返し持ち出しており、パレスチナのアッバス議長は同案に反対している。

[原題:The Trump administration has frozen Obama’s quiet attempt to send $221 million to Palestine

(翻訳:日山加奈子)

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