トランプ大統領がオバマ前大統領の「2億2100万ドル」の供出を凍結した理由


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Alex Wong/Getty Images

トランプ政権下の国務省は24日火曜日、オバマ前大統領の任期最後の仕事 —— パレスチナへの2億2100万ドル(約250億円)の拠出 —— を見直す方針だと発表した。

オバマ元大統領の決定は、多くの人を驚かせた。この基金は議会によって保留にされており、大統領に対する法的拘束力はないものの、これまでは伝統的に尊重されてきた。

トランプ大統領が下した見直しの決定は、大統領のイスラエル寄りの姿勢のためだ。

オバマ前大統領が拠出の決断をした数時間後にホワイトハウス入りしたトランプ大統領は、これまでパレスチナに対して厳しい姿勢を見せてきた。昨年3月のアメリカ・イスラエル公共問題委員会(American Israel Public Affairs Committee)では、テロリズムの財源、ヨルダン川西岸地区とガザ地区の状況を「大変嘆かわしい」と発言している

トランプ大統領によって手続きを停止されてしまった2億2100万ドルは、アメリカからパレスチナに向けて定期的に予定されている政府の援助金の一部。2015年の総額は、すべてのアメリカ政府機関から合わせて5億5700万ドル(632億円)に上る

パレスチナの兵士

パレスチナの兵士

REUTERS/Mohamad Torokman

戦車の上で祈るイスラエル軍兵士

戦車の上で祈るイスラエル軍兵士

Yannis Behrakis/Reuters

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2016年9月、イスラエルのネタニヤフ首相(右)と会談するトランプ大統領(当時は大統領候補)

Reuters

親イスラエルのトランプ大統領は、米国大使館をイスラエルのテルアビブからエルサレムに移すという案を幾度となく公言し、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバース(Mahmoud Abbas)大統領の強い反対にあっている

トランプ政権は援助金を見直し、同地域における自分たちの政策と相容れない方針を変更する可能性もあると伝えられている。

[原文:Why Trump shot down Obama's last-minute attempt to send the Palestinians $221 million

(翻訳者:にこぱん)

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