「セキュリティが厳重すぎて食事のデリバリーも届かない」とこぼすトランプタワーの住人

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Getty/Drew Angerer

ニューヨーク5番街にあるトランプタワー。住人にとって、大統領一家の隣人になるのは、良い面と悪い面があるようだ。

良い面は、大統領が選挙に勝った時から強化されているセキュリティだ。しかし、残念ながら安全と特権を得るために「利便性」が犠牲になっている。

不動産会社NY NY Condo Incに勤めるジュリアス・A・リウ氏は、購入希望客がビルの内覧に訪れる時には、ロビーで質問されることとバッグの中身を検査されることを伝えるとBloombergに語った。

「不便だと言う人もいるが、『ニューヨークでもっとも安全なビルだ』と喜ぶ人もいる」

選挙の直後、1ベッドルームを210万ドル(約2億4200万円)で売りに出す不動作会社Douglas Ellimanから、ビルのセキュリティ強化を知らせるEメールが送られてきた。売り文句は「マンハッタンで一番安全なビルが、一番お買い得」「新しいアメニティに、合衆国のシークレットサービスが加わりました」。この部屋は今もまだ売りに出されているが、その時よりもが下がって200万ドルになっている。

厳重なセキュリティと、近付き過ぎる者がいないよう張り巡らされた非常線によって、居住者が利用するカーサービスすらも近付けないでいる。

「トランプタワーは高級ビルです。外が大雨で、カーサービスが迎えに来ても、セキュリティチェックがいくつもある状況を考えると、1ブロックほど歩くことを想定した方がいい」と、不動産会社Miller Samuel real estateの社長ジョナサン・ミラー氏はBloombergに語った。

厳重なセキュリティはまた、住人のクリーニングも複雑にしている。食事のデリバリーも同様だ。

トランプタワーに住んでもすべてが良いことばかりではなさそうだ。

[原文:Trump Tower residents are complaining that heavy security is keeping them from their food deliveries

(翻訳者:にこぱん)

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