ビル・ゲイツ氏は2042年に「ビリオネア」ならぬ「トリリオネア」になるかも

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Scott Olson/Getty Images

ビル・ゲイツ氏が世界で初めての「トリリオネア」(1兆ドル:約114兆円以上の保有資産を持つ人)になるまで、あと9156億ドル(約104兆円)足りないようだ。しかし、最新の調査では、予想以上に早く達成できるかもしれないという。

国際NGO団体オックスファムが「99%のための経済」と題して発表した格差問題に関する最新の報告書では、超富裕層の富は過去10年間にわたり、さらに膨張したことを明らかにしている。今後25年間で、その資産は前例のない規模にまで拡大する可能性がある。

オックスファムの調査によると、2009年の時点で世界中に793人のビリオネアがいた。彼らの純資産は合計2兆4000億ドル(約276兆円)。2016年でこの793人の純資産は5兆ドル(約576兆円)に膨れ上がった。年間成長率11%ということになる。

「もし、このような成長が続けば、25年以内に世界初の『トリリオネア』が生まれる可能性は大いにある」と調査書はそう述べる。

つまり、この流れが変わらなければ —— 844億ドル(約9兆7170億円)の純資産を有し、Forbesの億万長者番付をリードする —— ビル・ゲイツ氏がForbesの未来のリスト「世界兆万長者番付」に単独ランクインするかもしれないとオックスファムは予想しているのだ。

もちろん、ゲイツ氏がその称号を求めているというわけではない。ゲイツ氏は2006年にマイクロソフトを離れてからというもの、「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」を通じて、感染症の根絶に自らの時間と労力を捧げ、世界中の教育の改善に貢献してきた。

また、ゲイツ夫妻はウォーレン・バフェット氏と協力し、ギビング・プレッジを創立している。ギビング・プレッジとは億万長者に資産の寄付を促す活動のことだ。ゲイツ夫妻は子供に資産を何十億ドルも残すつもりはないとも語っている。おそらく“数百万ドルくらい”は残す気なのかもしれないが、仕事が“オプションになるほど”ではないと述べている。

オックスファムが言及するように、使い切るのも難しいほど膨大な富を築いてしまうと、逆に貧しくなることは難しい。

「超富裕層は普通に節約している人には手の届かないようなリターンを得ることができる。結果として金持ちとそれ以外の人の差は広がるばかりだ」。調査書はそう述べる。

「初期投資が大きければ大きいほど、大きなリターンを得られる。高度なアドバイスとハイリスクな投資にかかる初期費用は、超ハイリターンの可能性を前に正当化されるからだ」

2013年の時点で、ゲイツ氏は少なくとも280億ドル(約3兆2235億円)をゲイツ財団に寄付している。61歳のゲイツ氏は、今後数十年でさらなる額を寄付する方法を見出さない限り、86歳までに前代未聞のリッチ階級に突入することになるだろう。

[原文:Bill Gates could be the world's first trillionaire by 2042

(翻訳:Wizr)

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