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(編集部注:この記事の内容は執筆時点のものです)
継続的な住宅不足が、物件価格や家賃の高騰を引き起こしている。その結果、多くのアメリカ人にとって、家を持つことは難しいことになってきている。
原因の1つは、年に1回か2回、所有者が休暇を取ったときにだけ使われる住宅が多過ぎることだ。その状況が住宅の供給を悪化させていると、Capital Economicsの不動産エコノミストであるマシュー・ポイントン(Matthew Pointon)氏は述べる。
住宅の供給が不足している一方で、住宅ローンの金利が低いうちに住宅を購入しようとする人たちは増えている。
「供給不足の要因の1つは、売却どころか賃貸にも出されない膨大な数の空き家だ」とポイントン氏は指摘した。
「特に、別荘や、たまに使用すること以外の理由で空き家になっている物件が多数存在する」
米国勢調査局と全米不動産協会のデータによると、4年前の80万軒弱に比べて、約100万軒もの家が「個人的な理由」で空き家となっているとポイントン氏は述べる。
「低金利が続き、住宅以外の投資リターンがマイナスになることも多いなか、いまだ、多くの人がセカンドハウスを『保持すべき資産』と考えている」
9月にはバンクーバーで、所有物件を賃貸に放出することを促すために、家主に最高2%の空き家税を課すことが提案された。アメリカでの導入は未定だが、供給危機が続くと導入される可能性がある。
[原文:Americans own too many vacation homes, and it's making the 'new housing crisis' worse]
(翻訳:近松)