「親愛なる米大統領、壁を造ってはならない」 ベルリン市長がレーガン元大統領の言葉を引き合いに述べる

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ベルリンの壁、1989年

Stringer Germany

ベルリン市長はトランプ大統領に対し、メキシコとの国境に壁を造る計画を再検討するよう述べた。レーガン元大統領の演説を引き合いに出し、新しい米大統領に「親愛なる大統領、この壁を造ってはならない」と強く求めた。

ベルリン市のウェブサイト上で発表された声明の中で、同氏は自身の街を分断していた遺物に言及し、壁建設の危険性を強調した。

「わたしたちベルリン市民ほど、有刺鉄線と壁で分断される苦痛を知っているものはいない」ミヒャエル・ミュラー(Michael Müller)市長はそう訴えた。「我々の分裂は何百万人もの人生を台無しにした」。

壁の建設をめぐり、米国とメキシコとの間には非常に緊迫した空気が流れている。トランプ大統領は建設費用をメキシコに負担させようとしているが、メキシコのペニャニエト大統領は、費用を出すことはないと繰り返し述べている。

壁の建設費用を捻出するため、メキシコからの輸入品に20%の関税をかける案も浮上している ——— 米国と米国にとって第3位の貿易相手であるメキシコとの貿易戦争の可能性が高まっている。

1月27日金曜日(現地時間)、トランプ大統領とペニャニエト大統領は壁について協議した。ニューヨーク・タイムズによれば、メキシコ政府は「両大統領は、細心の注意を払って対応すべきこの問題において両国の見解が異なることを認識し、解決に向け相互間すべての側面を包括的に協議していくことで合意した」と伝えた。

金曜日、トランプ大統領は、イスラム圏からの移民を制限する大統領令にも署名した。最多で50万人の合法的なアメリカ国民でさえ、もし旅行で米国を離れれば帰国できない可能性もある。

ベルリンはベルリンの壁によって数十年も —— 1961年から1989年まで —— 分断されていた。ミヒャエル・ミュラー市長はその歴史がもたらした「苦痛」を厳粛に警告する。

「21世紀に入った今、我々の自由にとって恩がある米国の人々に、我々の歴史的経験が無視されることがあってはならない」と同氏はそう述べる。「米大統領に孤立と排除の誤った道を歩むことのないよう求める。朝鮮やキプロスなど、そのような分断が存在するところはどこでも隷属と苦痛を生む」

ベルリン市長は加える。「大統領に求める。あなたの先人、ロナルド・レーガン元大統領を思い出してほしい。彼は『この壁を壊そう』と言った。私はこう言おう。『親愛なる米大統領、壁を造ってはならない』」。

声明の全文(ドイツ語)はベルリン市のウェブサイト上で読むことができる。英文翻訳は以下。

[原文:Berlin's mayor begs Donald Trump: 'Mr President, don't build this wall'

(翻訳:Wizr)

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