『Freakonomics』で経済を学ぶ。
Screenshot from Netflix
ビジネスに関する知識を素早く、楽しみながら、たくさん身につける方法を紹介しよう。Netflixでドキュメンタリー作品を見ることだ。
映画やテレビ番組をオンラインで視聴できるこのサービスは、ビジネスやテクノロジーに関するドキュメンタリー作品の宝庫。そのテーマは、スティーブ・ジョブズやヘンリー・フォードなど偉大なイノベーターたちに関するものから、ビジネス心理学まで多岐にわたる。
以下の15本のドキュメンタリー作品は優れたエンターテインメントであり、同時にビジネスで成功するための価値ある知識を提供してくれる。
ひたむきさとこだわりが生み出すもの
Screenshot/"Jiro Dreams Of Sushi"
2011年に作られたドキュメンタリー作品『Jiro Dreams of Sushi(二郎は寿司の夢を見る)』は、その高い技術と1人あたり300ドル(約3万円)の料理が絶大な評価を得ている寿司職人、小野二郎氏がテーマ。作品は現在90歳の小野氏が、市場から最高の食材を仕入れる様子、従業員を指導する様子、後継者である息子に技術を伝授する様子を追う。完璧を追求するひたむきな姿勢、妥協のないこだわり、そして数十年にもおよぶ凄まじい仕事ぶりを垣間見ることができる。
ジェスチャーの秘密
TED
『TED Talks: Life Hacks』は、動画アーカイブとして公開されている『TED Talk』の中から、特に人気の高い10の講演を集めたもの。ハーバード大学の社会心理学者エイミー・カディー(Amy Cuddy)氏がジェスチャーの秘密を教えてくれたり、ポジティブ心理学の専門家ショーン・エイカー(Shawn Achor)氏が生産性の秘密を教えてくれる。ビジネスや人生を成功させるためのヒントや考え方を知ることができる。
一流であり続けるために
Screenshot/"Joan Rivers: A Piece of Work"
『Joan Rivers: A Piece of Work』は、故ジョーン・リヴァーズ(Joan Rivers)氏のビジネスの舞台裏に深く斬りこむ。コメディアンの彼女を1年間追ったカメラは、何十年も一流であり続けるために戦ってきたリヴァーズ氏の姿を好調な時も不調な時も包み隠さず伝える。トップに登り詰め、さらに、そこに留まり続けるために必要なものは何か。細部まで行き届いたチーム体制から、スタッフの給料を稼ぐためにどんな仕事でも拒まず引き受ける彼女の姿勢まで、この作品が我々に伝えてくれるのは、成功を手にするために不可欠な、凄まじいまでの意志の強さだ。
ビジネス史上最大の不祥事の舞台裏
Screenshot from Netflix
2005年のドキュメンタリー作品『Enron: The Smartest Guys in the Room』。かつては700億ドル(約7兆円)の価値があると評価されていたにもかかわらず、2001年に倒産したエネルギー企業「Enron」の転落に深く切り込む。Enronの倒産劇は、もっとも広く知れ渡った金融汚職事件、不正会計事件となった。この作品は巨大企業の崩壊の裏にどのような人間心理が隠されていたのかを探る。
農家の少年が20世紀でもっとも偉大なイノベーターになるまで
PBS
アメリカの歴史をテーマにしたPBSのドキュメンタリー『American Experience: Henry Ford』は、自動車作りに生涯かけたヘンリー・フォードの記録だ。フォードの少年時代から実力者になるまでのプロセスを追い、彼がわたしたちの仕事の進め方とマネジメントをいかして劇的に変えてしまったのかを明らかにする。
経済学を知れば人をやる気にさせる方法がわかる
Screenshot from Netflix
人はなぜ、その行動をとるのか? 『Freakonomics』は、スティーブン・レヴィット(Steven Levitt)氏とステファン・ダブナー(Stephen Dubner)氏の本が原作。人間の行動の裏に隠された科学的、経済的な思考に迫る。顧客、従業員、そして同僚にやる気になってもらうにはどうすれば良いか。目からウロコの答は、見ればわかる。
卓越したプレゼンとマーケティング
Screenshot from Netflix
スティーブ・ジョブズ氏は現代でもっとも尊敬される起業家だ。『Steve Jobs: One Last Thing』は、そんなジョブズ氏の、飛び抜けたキャリアと、テクノロジー業界および小売業界において長く語り継がれる功績、卓越したプレゼンテーションの数々を振り返る。
成功するベンチャー企業を見抜く
Screenshot/"Something Ventured"
『Something Ventured』ではもっとも成功し、もっとも多くの実績を残したベンチャー投資家たちを取り上げる。彼らの多くはまだ創業段階にあったテクノロジー企業(Apple、 Google、Atari、Intelなど)に賭けた。2011年に作られたこの作品は、アメリカを代表する企業群がどのように育てられていったか、その過程を明らかにしている。ベンチャー投資家の集中コースとして、もしくは現代ビジネス史の教材としても参考になる内容だ。
思わぬ大成功!パーソナルケア商品の生い立ち
TIFF/YouTube
蜂蜜を使った人気の化粧品ブランド「Burt's Buzz」の商品パッケージに写っている人物は、故バート・シャービッツ(Burt Shavitz)氏だ。養蜂家の彼は、まさか自分が10億ドル(約1000億円)規模の国際的なブランドを設立するとは思っていなかった。「Burt's Buzz」は、ニューヨークで報道写真家だった若い頃のシャービッツ氏に始まり、その後の彼の人生を追っていく。共同設立者であるロクサーヌ・クインビー(Roxanne Quimby)氏とシャービッツ氏との複雑な関係についても知ることになる。彼女は、シャービッツ氏から権利を買い取り、このビジネスを大手企業Cloroxに売却した人物だ。
自分の未来を次の大きなムーブメントに繋げるには
Netflix
Netflixオリジナルのドキュメンタリー作品『Print the Legend』は、今注目の3Dプリント業界の舞台裏へ視聴者を案内する。靴から、人間の臓器、拳銃に至るまで、あらゆるものが3Dプリントされる時代。次世代の巨大企業になろうとしのぎを削るベンチャー企業群を追う。
大企業がアメリカ人の日常生活に及ぼす影響
Brave New Films/YouTube
2005年に公開された『Wal-Mart: The High Cost of Low Price』は、労働者に十分な報酬を支払わないなど、大企業のネガティブな一面を明るみに出した。以来、ウォルマートは数々の改善を実施し、労働者の最低賃金を引き上げたり、オーガニック食品を揃えてきた。アメリカの大企業が社会に与える影響力はわたしたちの想像を絶する。
「情熱」を「仕事」にする
JoBlo Movie Trailers/YouTube
タイトルは『Somm』。世界でもっとも難しい試験の1つとされる「マスター・ソムリエ試験」。それに向けて準備をする4人の男性を追いかける。彼らの異様なほどの執念は、周囲の身近な人たちをも巻き込んでいく。
食品業界の裏側にあるもの
VISO Trailers/YouTube
ソファーに座って、何かを食べながら『Food, Inc.』を見るのはおすすめできない。きっと気分が悪くなるだろう。2008年のこのドキュメンタリーは、わたしたちが食べているものは、食品会社が、顧客や環境よりも利益を重視して作った「商品」だと訴えている。企業と消費者の利益が相反する時、企業はどんな道を選ぶべきか?
音楽業界に革命を起こしたNapsterの栄枯盛衰
Film Festivals and Indie Films/YouTube
2013年に制作された『Downloaded』は、音楽配信サービスNapsterとそれにまつわる人々を扱ったドキュメンタリー。同社の設立と成長、音楽業界に与えたインパクト、そして最終的にRhapsodyに買収されるまでを追う。
世界的なファッションブランドの舞台裏
Netflix
『The Director』は、世界的に有名なファッションブランド「Gucci」の舞台裏を明らかにする。いったい何が老舗ブランドを支えているのか?
[原文:15 documentaries on Netflix that will make you smarter about business]
(翻訳:にこぱん)