マーク・ザッカーバーグ氏
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FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ氏は、住民に土地の所有権放棄を強制するつもりはないとして、ハワイ・カウアイ島に購入した土地に関する訴訟を取り下げることを決めた。しかし、数百名の住民たちは依然として、28日土曜日、ザッカーバーグ氏が作った高さ6フィート(約1.8m)の壁に対する抗議デモを計画している。
デモの主催者で、地元のハイビスカス農家のジョー・ハート(Joe Hart)氏は27日、Business Insiderのインタビューに「デモは決行する予定。クパナたちは、彼が表向きは訴訟を取り下げながら、パートナーたちを使って続けさせている状況を許さない」と回答した。
クパナとは、「先祖、老人」という意味のハワイ語。ハート氏は、ホラガイを吹き、太鼓を鳴らして、平和的に抗議するようデモ参加者に呼びかけた。
訴訟は取り下げとなったが、ザッカーバーグ氏のセキュリティ・ガードや、彼の土地所有に伴う制限の数々も歓迎しないとハート氏は言う。ザッカーバーグ氏のセキュリティ・チームが、ザッカーバーグ氏の私有地に隣接する公共の海岸や小道から、威圧的な方法で住民たちを追い出している、とハート氏たちは主張する。
土曜日にデモが行われる予定の場所も、もう1つの問題となっている場所だ。ザッカーバーグ氏が去年建設した1.8mの壁のせいで、代々受け継がれてきた土地へのアクセスができなくなるなどの支障が出ているようだ。
ハート氏は、「地元住民はザッカーバーグに激怒している。訴訟だけが原因なのではない」と26日木曜日のインタビューで語った。
ザッカーバーグ氏の側は、コメントを拒否している。
[原文:Protesters still plan to march along Mark Zuckerberg's Hawaiian wall]
(翻訳:にこぱん)