対艦ミサイルによる攻撃とされる映像
Abbas Almutwkel via YouTube
サウジアラビアはフーシ派の自爆テロ攻撃により2名の船員が死亡したと30日月曜日(現地時間)に認めた。フーシ派はイエメン北部を拠点とするイスラム教シーア派の武装組織。
ロイターによれば、サウジアラビアの駆逐艦が、イエメン西部の紅海に面する港湾都市ホデイダの西側をパトロール中に、フーシ派民兵のボート3隻から自爆テロ攻撃を受けたとサウジアラビア国営メディアが伝えた。
しかし、サウジアラビア側とイラン側メディアの意見は、ミサイルが撃ち込まれたのか、爆弾を積んだボートが攻撃したのかで意見が食い違っている。
攻撃の瞬間を捉えた映像が30日に公開された。
イラン国営メディアは、イエメンのフーシ派による誘導ミサイルがサウジアラビアの軍艦を攻撃したと報道した。同国営メディアによれば、攻撃時の同艦には176人の船員や将校の他、戦闘用ヘリコプターが搭載されていた。
米海軍がBusiness Insiderに語ったところによると、サウジアラビアの軍艦が攻撃されたと報告があったことは認識しているが、詳細は不明とのこと。
イエメンのフーシ派は、イランからの援助を受けている。昨年10月には同じフーシ派民兵が、アラブ首長国連邦の船に対して、対艦ミサイルによる攻撃を行った。その攻撃が行われた場所も、イエメン西部の海岸で、今回イラン側メディアが攻撃が起きたとしている場所と同じ場所だ。
映像を見た人の多くは、編集されたものではないかと言っている。
爆発の前と後の静止画では船舶が向きを変えている。ビデオ映像を編集した結果かもしれない。
米軍はアルカイダ掃討作戦を29日日曜日に決行し、少なくとも14名のアルカイダ戦闘員と米軍兵士1名が死亡。 ほかに3名の米軍兵士が負傷した他、ヘリコプターがダメージを受けたためアメリカ側で意図的に破壊した。
自爆テロ攻撃の映像は以下。
[原題:Two dead after Houthi militant suicide attack against Saudi Arabian ship near Yemen]
(翻訳:日山加奈子)