飛行機での移動は、居心地の悪いことがある。しかし、次にあなたが狭いシートに押し込まれた時は、80羽の鳥が一緒に乗っていないことに感謝してほしい。
30日月曜日の朝、サウジの王子が80羽の鳥を飛行機で運んでいる写真をReddit に投稿、写真が拡散している。
我々は写真の投稿者にコンタクトを試みた。航空会社や鳥を席につかせるのにどれくらい時間がかかったか、鳥は飛行機の中でおとなしくしていたか、などを知りたかったからだ。
投稿者によるとこの鳥はタカとのことだが、どうやらファルコン(隼)のようだ。
ファルコンの運送は、中東では珍しいことではない。鳥を訓練して狩猟に使う「Falconry」(いわゆる鷹狩り)は、中東では何千年にもわたって行われてきており、アラブ首長国連邦(UAE)では今も人気がある。
ファルコンはUAEの国鳥でもある。UAEから出国する便を持つ航空会社が、この鳥たちの移動のニーズに応えることは理解できなくない。
Atlas Obscuraによると、ファルコンたちはUAEのパスポートを持っている。バーレーン、クエート、オマーン、カタール、サウジアラビア、パキスタン、モロッコ、シリアなどへの入国が可能だ。
ちなみにパスポートの期限は3年らしい。
ファルコンたちには1羽に1席が与えられ、事故を防ぐために席には布を敷かなければならない、と航空会社Flydubaiの代表がUAEのニュースサイトThe Nationalに語った。以前にもFlydubaiのビジネスクラスが、ファルコンでいっぱいになったことがあるらしい。
どうやら、拡散した写真のような状況は、我々が思うよりも珍しいことではないのだ。
カタール航空は、最高で6羽のファルコンをエコノミークラスに搭乗させることを許可している。エティハド航空もまた、必要書類さえ揃っていれば、ファルコンの搭乗を認めている。
もし将来、あなたがファルコンを連れて飛行機に乗るときも、思ったよりも簡単かもしれない。もちろん、機会があればだが。
(翻訳者:にこぱん)