スウェーデンとアメリカの「仕事文化」の違いとは?

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Toca Boca

派手な福利厚生にだまされてはいけない。

無料の食べ物や映画、酒などはオフィスで長時間働かせるための単なるトラップに過ぎないかもしれない、とデジタルプレイスタジオTocca BoccaのCEOのビョルン・ジェフリー氏 (Bjorn Jeffery) は言う。

「こういった待遇は時に、あなたを職場にとどまらせようとします。例えば、朝早くに出勤すれば朝食が出る、遅くまで仕事をしていれば夕食を出す、などというものです。職場にいる限りは、恩恵が受けられるのです」

実際、社員は帰宅後にゆっくりと休息をとる方がより効率的だろう、とジェフリー氏は述べる。ストックホルムに本拠地があり、約70人の社員が働くデジタルプレイスタジオを設立した彼は、これがアメリカとスウェーデンの仕事文化における最大の違いだと言う。

アメリカでは毎年、数百万日の休暇が取得されることなく残っている。多くのアメリカ人はランチ休憩すら取らないという。やっと取れた休みの日でも、常にスマートフォンでメールの受信トレイを見ている。

ジェフリー氏によれば、スウェーデンでは休みを取る人の方がより生産的であるという見方が強い。

では、スウェーデンの仕事文化の一例を見てみよう。


1. スウェーデンでは、ほぼ全員が夏休みを取る

以前、Business Insiderが取材したように、アメリカ人はあまり休暇を取ることができない。ワーカホリックが多いというわけではなく、仕事を休むことで周りに遅れを取ったり、陰口を叩かれたりするのでは、という恐怖にさらされているのだ。

これはスウェーデンはありえないことだ。ジェフリー氏は、この国の寒い気候が休暇に対する人々の考え方に影響を与えていると推測する。

「夏休みを取ることができなかったら、1年の中でわずかな気持ちの良い晴天を楽しめず、かなり落ち込んでしまいます」

したがって、夏季休暇はスウェーデンの社会全体で広く理解されていると言う。働き続けなければならないというプレッシャーは少なく、日焼けしてオフィスに戻ってきても罪悪感に悩まされることはない。

2. スウェーデンでは、働きながら子育てをすることが比較的簡単

ジェフリー氏によれば、スウェーデンは働きながら子育てができる環境だ。

子どもを持つ親は、新生児の誕生後に16カ月の有給休暇と育児費用負担に配慮した税額控除、さらに規制はあるが補助金付きの託児施設を使う権利を得られる。

よってサンフランシスコとブルックリンにあるToca Bocaのアメリカオフィスでも、社員は良好なワーク・ライフ・バランスを保つことが奨励されている。

「わたしには2歳6カ月の娘がいます。もし、時間通りに帰らなければ、その日に娘の顔を見ることはできません。これではハッピーな気分になれないばかりでなく、優れたCEOになることもできません」

3. スウェーデンでは、コーヒー休憩は重要なビジネス文化

スウェーデンではコーヒー休憩は単なる休憩ではない。“フィーカ”として知られているように、コーヒーを飲むことは非常に重要な習慣になっている。

「スウェーデンでは、コーヒー休憩はほぼ制度として確立されています。業界に関係なく、フィーカ文化を排除することはできません。人々に染みついた習慣なのです」

原則としてフィーカの時間はデスクを離れ、同僚と甘いものをつまみながらコーヒーを飲む。一般的にはごくカジュアルな習慣として行われているが、毎日午前9時と午後3時にフィーカを設定する企業もある。フィーカは1日の中で休憩を取る機会であるばかりでなく、普段会わない同僚と話せる機会にもなる。

「実際には、フィーカはコミュニケーションのための一種の潤滑油として機能しています。気軽に会話できる機会を人々に提供してくれるのです」

[原題:A CEO explains the biggest difference between Swedish and American work culture

(翻訳:小池祐里佳)

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