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人はより力強く、アスリートならさらに優雅に、そして、車は躍動感に溢れ出す —— 。ただし、右側を向いていれば。
この衝撃的な事実は、Cambridge Embodied Cognition and Emotion Labの代表を務めるサイモン・シュナール氏によって明らかにされた。「空間作用バイアス」と呼ばれるこの特性について、シュナール氏はEdge.comの記事『scientific concepts that more people should know』で説明している。
「右を向いている人は、左を向いている人よりも、よりパワフルで権威があるように受け取られる。『空間作用バイアス』の原理には、「シンプルな動作が人にどのように解釈されるか」が含まれます。サッカーのゴールシーンを例にとると、シュートを決める人は左から右に動いている時の方が、反対方向に動く時に比べ、より洗練されて力強く見える。同様に、車の宣伝では右向きに見せているものがほとんど。そして、研究の被験者は、車が右方向を向いている時、より速い車だと考え、それゆえに、より購買意欲を刺激される」と同氏は述べる。
このバイアスは、「見る側の視点から」という点に注意して欲しい。もし写真を写る時にこのバイアスを利用したければ、左を向けばいい。
しかし、なぜ? ヒントは、アラビア語とヘブライ語を話す人たちにある。彼らの場合、このバイアスは反転し、被写体が左を向いている方が力強いと受け取る。
「これは人間の興味深い可能性を示唆しています」
「つまり、空間作用バイアスは、文字を書き進める方向をもとに身につくのです。ページを読み進める時、通常、我々は過去から未来へと進行していきます。あるいは、現在から未来の可能性へと。この経験は、我々が物事の展開をどう予測するかに影響しているのです」
言い換えれば、英語を話す人にとっては、右を向いていることは未来の方向を向いていることになる。
[原文:You look more powerful in photos when facing to the right — here's why]
(翻訳:Wizr)