ヤフーが売上を伸ばす —— アスクルの子会社化で「ヤフオク!」などのコンシューマ事業を拡大

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STRINGER Japan / Reuters

ヤフーが売上を拡大している。

ヤフーは3日、2016年4〜12月期の売上が前年同期比42%増加し、6309億 5700万円となったと発表した。アスクルを連結子会社化したことで第2四半期に再測定益を計上し、営業利益は22%減少し1521億5800万円となった。

アスクルの子会社化は、ヤフーの「BtoC」と「BtoB」の両主力事業の拡大を促した。同日に発表した決算によると、「ヤフオク! 」や「Yahoo! ショッピング」などのコンシューマ事業の売上は80%増加する一方、ディスプレイ広告を含む同社の「マーケティングソリューション事業」の売上が4.6%増えた。

インターネット広告や関連サービスの市場の成長に伴い、ヤフーは「BtoC」と「BtoB」の両面で事業を拡大してきた。しかし、近年では消費者がパソコンからスマートフォンなどの携帯デバイスへとシフトする流れがある。ヤフーが今後、持続的に収益の拡大を図るためには、スマートフォン・ユーザーの安定的な確保が大きな鍵を握る。国内の6兆2000億円の広告市場で、インターネット広告費は19%を占め1兆1600億円(2015年)まで拡大した。2005年から比べると4倍以上増加し、2009年にはインターネット広告は新聞広告を抜いた(電通調べ)。

ヤフーの株式は、ソフトバンクグループが36.4%、米Yahoo Inc.が35.6%保有する。Yahoo Inc.は、中核事業をベライゾンに約48億ドルで売却することに合意しており、売却の後に社名を「アルタバ(Altaba)」に変更する。売却完了時期は当初、2017年第1四半期と予想されていたが、Yahoo Inc.は第2四半期にずれ込む可能性があると発表している。

ヤフーの株価は同日、1.5%下げ461円で取引を終えた。

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