ドイツのハイデルベルクに作るPatrick Henryコミューンの演出
Carlo Ratti Associati
ドイツのハイデルベルクにある旧米軍施設は、もうすぐ完全に生まれ変わる。
第2次世界大戦後の1947年、住居、学校、小売店、図書館、病院、レストランなどを備えた米軍基地「パトリック・ヘンリー・ビレッジ(Patrick Henry Village)」が建設された。同基地は2013年に閉鎖され、2015年には北アフリカや中東からの難民を一時的に収容する施設として活用された。
そして今後10年以内に、さらに大きな改造工事が行われる。
設計会社カルロ・ラッティ・アソシエイト(Carlo Ratti Associati)は、この基地をシェアハウスやカーシェアリングなどの機能を持った未来のコミューンに作り変えようとしている。
マサチューセッツ工科大学センシアブル・シティ研究所(Senseable City Lab)のディレクターで、カルロ・ラッティ・アソシエイト(Carlo Ratti Associati)の共同設立者でもあるカルロ・ラッティ氏がBusiness Insiderに語ったところによると、この提案はハイデルベルク市の承認を得て、現在、設計チームが240エーカー(約9万7100平方メートル)の敷地デザインを実施しており、5~10年後に完成する予定。
計画を見てみよう。
パトリック・ヘンリー・ヴィレッジは1947年、第2次世界大戦後に米軍基地として建設された。2009年当時の航空写真。
Google/Screenshot
基地勤務の米軍関係者と家族が住んでいた集合住宅。
1960年代に撮られた写真(フィルムの影響で緑色の建物に見えるが、実際は白かった)。
patrickhenryvillage.wordpress.com
source:Patrick Henry Village Blog
最盛期には1万6000人ものアメリカ人が住んでいた。
1960年代の基地の様子
patrickhenryvillage.wordpress.com
source:Patrick Henry Village Blog
当時の建物の多くは現存している。住居として使われていた建物。
学生、家族、研究者、起業家など最大4000人が住むコミューンになる。完成時にはパトリック・ヘンリー・コミューンという名称に。
Carlo Ratti Associati
シェアリングエコノミーを取り入れ、コミューンには3階建ての共同生活棟が作られる。住居、職場、ショッピングスペース、農場を含む。
Carlo Ratti Associati
巨大な共同作業スペースがコミューンの真ん中に作られる。
Carlo Ratti Associati
30~40%は共有スペースとなる。下図は共有キッチンのあるダイニングエリア。カーシェアリングサービスや街の中心地へ行くシャトルバスも運行される。
Carlo Ratti Associati
住居や仕事場、店舗として利用可能なスペースもある。コミューンにはすでに居住希望者もいる。
Carlo Ratti Associati
[原文:An MIT professor is transforming an abandoned WWII military village into a futuristic commune]
(翻訳:Conyac)