Facebookのグローバル採用担当ミランダ・カリノウスキー氏
miranda kalinowski
夢にまで見た職場か、新卒で初めて受ける会社かはさておき、面接をパスするためには、できることは何でもしておきたい。
ありがたいことに、面接のスキルは学ぶことができる。練習を重ねれば必ず上達する。
Facebookのグローバル採用担当ミランダ・カリノウスキー氏が、Facebookの面接プロセスと、(面接で)高評価を得るコツを教えてくれた。
1.会社の価値観を考える
「自分の経験が会社の理念や目標に沿っているかどうかを確認しよう」とカリノウスキー氏は言う。
例えば、Facebookは、特定のパーソナリティを持った人材を求めている。
「わたしたちは、何かを作り出す人を求めています。つまり、あなたが金融アナリストでもデザイナーでもエンジニアでも、Facebookで働く人は、現状を打破する人たちです。新しいことを生み出していくこと、自分たちの働き方や自分たちが作ったものを継続的に改良し続けることが好きな人たちが、わたしたちには必要なのです」
2.詳細まで伝える
面接官からの質問に対して、曖昧な回答をするのは絶対に避けたい。
「面接官は候補者が回答した状況を深く理解して、その時、候補者が何を行い、何を言い、何を考えたのかを聞くことで、その人が問題解決に対してどのようなアプローチを取るのかを見極めたいと考えています」
事前にブレインストーミングをして、具体的な体験談をまとめておき、話をする準備をしておこう。詳細までまとめておくと、あなたへの信頼感が増すうえ、好印象を与えることができる。
多くの場合、面接官はあなたの体験談やトラブルの話よりも、あなたの思考プロセスに注意を払っている。
「我々は、常にあなたがどのように問題に取り組むかに注目しています」
3.自信を持つ
「自信を持つことが大事」
カリノウスキー氏は自分がFacebookの面接を受けた時に、「なんて説得力のない回答をしているのだろう」と気づいた。
「回答を途中で止める決断をしました。そして面接官に『わたしの回答は良い内容ではないと思います。もう一度やり直してもいいでしょうか』と伝えました。面接官は再チャレンジを促してくれただけでなく、わたしの正直さと、面接中にそんなお願いをした度胸を評価してくれたようです」
もし、面接時に焦ってしまっている自分に気づいたら、深呼吸をして自分を取り戻そう。
4.面接官との「会話」を大切に
準備はとても大事だが、やり過ぎに注意とカリノウスキー氏は言う。
常に面接は、面接官との“会話”だと考え、質問に答えましょう。暗記してきたエピソードを話すだけではいけない。
5.熱意を伝える
カリノウスキー氏は、もし一緒に仕事をしたら「影響力があって、周りをワクワクさせる」素晴らしい能力を発揮してくれそうな候補者を面接したときのことを教えてくれた。
その候補者は、試験的に無償で働くことを申し出た。カリノウスキー氏は、会社がそのような申し出を受け入れないことを伝えたが、それにもかかわらず「信じられないほどのアピールだった」
カリノウスキー氏は、そのような申し出をすることを勧めてはいないが、面接官に対して、あなたの熱意を表すやり方を必ず見つけるべきだと言う。
6.課題をこなす
その会社についての研究を決して怠らないこと。求人サイト「Glassdoor」などを活用して、自分で会社の面接プロセスについて調べることをカリノウスキー氏は勧めている。Facebookを含め、たくさんの会社が採用に関する資料や役に立つ記事を掲載したウェブサイトを持っているはず。
[原文:How to impress any interviewer, according to Facebook's global head of recruiting ]
(翻訳:堀口 ゆりえ)