不細工な野菜や果物はかわいそうだ。毎年、60億ポンド(27億2155万キログラム)以上の生産物が収穫されないまま、または販売されないまま無駄になっている。そのほとんどが「難あり」というバカバカしい理由だ。 ここでいう「難あり」というのは、「傷んでいる」といった食べるのに支障がある状態を指す言葉ではない。単に、小さすぎたり、大きすぎたり、形が悪かったり、変な見た目だったりする野菜や果物を表す言葉だ。結果的に、これらの生産物はスーパーマーケットや宅配サービスの“面子”から外され、ゴミ箱行きとなる。
「Imperfect(不完全)」と呼ばれるスタートアップは、不細工な生産物を自宅まで配達してくれることで、そうした生産物への共通認識を変えることを目標にしている。2015年にサンフランシスコ・ベイエリアでローンチしたこのサービスは、最近ロサンゼルスに店を構えたばかり。通常のスーパーの約半額で「難あり」生産物が手に入る。写真には、スーパーで陳列するには「不細工すぎる」とされた野菜や果物が写っている。見た目はそれほど悪くないのをご確認いただけるだろう。単に、理不尽な美のスタンダードを強要されているだけなのだ。
Imperfect
これが、うちに届いたImperfectの宅配ボックス。ご覧の通り、すぐに「変だな」と思うようなものは入っていない
Ariel Schwartz/Tech Insider
いわゆる「難あり」の野菜と果物は、Imperfectの工場で仕分けされる。同社いわく、この赤ピーマンは「表面がつぶれている、デコボコだ、シワがある」ためにスーパーの規格外とされたそうだ
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こちらのピンク・レディ種のりんごは、直径の最短基準2インチ(約5.08cm)よりも若干小さすぎるせいでハネられた
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傷が多すぎ、曲がりすぎ、太すぎ、小さすぎ……。これらの理由で売り物にならないズッキーニ
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こちらの洋梨は、先っぽが少しとんがりすぎて、小売店からは好まれない
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鮮やかな色をしたこちらの人参も、「歪んでる」ので規格外
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一見問題なさそうなこちらのガーラ種のりんごは、中心が少しだけずれているのでアウト
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こちらのネクタリンには、ほとんど気がつかない程度の小さな傷があるため、小売店には置けない
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スーパーの棚に並べるには不恰好すぎるとみなされる、こちらのプラム。かわいそうに
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ナスの曲線美も残念ながら、一般客には刺激が強すぎる
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頭の割れ目がほんの少し大きすぎて、ハネられてしまったカリフラワー
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[原文:This startup delivers produce that's too ugly for grocery stores]
(翻訳者:にこぱん)