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サンフランシスコ在住の学生は「サンフランシスコ市立大学」の授業料が無料に —— 財源は不動産関連税

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Justin Sullivan/Getty

居住コストがアメリカで最も高いサンフランシスコが学生の経済的負担を減らす取り組みを始めた。

サンフランシスコ在住の学生に限り、今年の秋以降少なくとも2年間は、サンフランシスコ市立大学(the City College of San Francisco)の学費を免除すると、6日月曜日、市役所が発表した。

アメリカでは、教育費が高まり続けており、学生ローンの金額も1.3兆ドル(約146兆円)を突破。国内初となるこの試みが、在住者へ向けた経済浮揚策になることを同市は期待している。

「市立大学を無料にすることで、(低所得の)サンフランシスコ在住者が中間層になれる機会が広がります。中間層の在住者にとっても生活を維持できる機会が広がるでしょう」。同市の担当者は記者会見で述べた

2年制のこのコミュニティ・カレッジに通う学生の授業料は、サンフランシスコの不動産に課される財産移転税と500万ドル(約5億6000万円)以上の商業用不動産の税金から捻出される予定。税額は去年の11月に投票で可決された。

不動産情報サイトZillowの発表によると、国内で最も高額な住宅市場であるサンフランシスコの住宅価格の中央値は、1月時点で114万6800ドル(約1億2800万円)だ 。

同市はこれらの税金から年間4400万ドル(約49億2800万円)の予算を見込んでいる。そのうち約540万ドル(約6億円)が、2年間にわたり、市立大学に通う生徒に直接分配される予定。さらに、フルタイムで通う低所得の生徒にも、1セメスターごとに250ドル(約2万8000円)が送られる予定だ。

1年以上サンフランシスコに住んでいれば、誰にでも資格が与えられる。これによって恩恵を受ける地元の学生たちの数は、3万人に上ると予測されている。

[原文:One of America's most expensive cities is now offering free college to residents]

(翻訳者:にこぱん)

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