ESPNを含むケーブルネットワーク(ケーブルテレビ)事業が大幅に目標を下回った。
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巨大メディア企業ディズニーは7日火曜日、第1四半期は目標を若干上回る収益があったと発表した。
1株当たり利益(EPS)でみると1.55ドル(約168円)で、アナリストの当初の予想1.49ドル(約166円)を超えた。しかし一方で、売上高は148億ドル(約1兆6600億円)で、アナリストの予想額154億ドル(約1兆7300億円)を下回った。
おそらくそれ以上に注目すべきは、ESPNを含むケーブルネットワーク(ケーブルテレビ)事業が大幅に目標額を割ったことだ。この部門の四半期の利益はわずか8億6400万ドル(約967億円)、目標額の10億8000万ドル(約1200億円)に及ばなかった。
「ケーブルネットワーク事業の売上高は2%減の44億ドル(約4900億円)で、営業利益は11%減の約9億ドル(約1008億円)。営業利益の減益はESPNの不振によるもの」とディズニーはプレスリリースに記した。
他部門の業績も昨年度に比べると落ちている。スタジオエンターテイメント部門は前年同期比17%減、コンシューマープロダクツ&インタラクティブメディア部門も同25%減となった。
だが、CEOのボブ・アイガー(Bob Iger)氏は「第1四半期の財務実績に満足している。テーマパーク&リゾート部門は記録的な業績をあげ、映画スタジオ部門は2017会計年度初の10億ドル超のヒット作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(Rogue One: A Star Wars Story)』を含む3つの世界的ヒット作品を生み出した」とプレスリリースに記した。
この発表を受け、ディズニーの株価は1.7%下落した。
[原文:Disney beat on earnings despite struggles at ESPN]
(翻訳:十河亜矢子)