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ペイトリオッツが史上初の延長戦を制した第51回スーパーボウル。
試合では、ペイトリオッツはファルコンズの49回に対して99回のランプレーを行った。CSNNE.comでペイトリオッツのレポートを担当したフィル・ペリー(Phil Perry)は(ペイトリオッツは)“楽々と勝利した”と話す。
今年のスーパーボウルではチームの基礎体力が勝敗を決めた。ファルコンズのディフェンスは終盤疲れてしまい、最後はQBブレイディを捕まえることも、レシーバーの動きを抑えることもできなかった。
ペイトリオッツのトレーニングの秘密は、選手たちが試合後にほのめかした通り、基礎的で古臭いトレーニング法、すなわち「坂道ダッシュ」にあった。
試合で活躍した1人、ペイトリオッツのWRエデルマンは、自軍の選手の持久力がファルコンズより優れていた点についてこう語る。
「遠征に出る直前まで、フォックスブロー(Foxborough)にある丘を文字通り、キツネのように走るんだ。みんな、文句タラタラ。でもね、やるよ。仕事だから」
7月にペリーがレポートしているように、ペイトリオッツの本拠地「ジレットスタジアム」の裏にある坂は、ペイトリオッツのトレーニングにとって重要な場所だ。坂は2つある。「1つは20ヤード(約18メートル)の急坂、もう1つは60ヤード(約54メートル)の比較的緩やかな坂」。坂には5ヤード(約4.5メートル)ごとにラインが引かれていて、あとどのくらい走らないといけないのかがすぐにわかる。
ペイトリオッツの選手は、スーパーボウルの前週まで欠かさず“ダッシュ”していた。
「皆、走ったよ」と、TEのベネット。
「大試合の前だし、さすがに今週は走らないかなって思ってたんだけどね。疲れてたけど、やったよ。フルスピードで坂をダッシュした。それがペイトリオッツさ」
選手にとっては面白くない日課だ。WRのアメンドラはペリーに「確かに、原始的だね」と言った。また、OTのソルダーは“薬”みたいなものだと言った。
しかし「坂道ダッシュ」には効果がある。この夏、選手の考課を担当するニック・セリオ(Nick Caserio)はSirius XM Radioにこう語った。
「坂道ダッシュは短期間で選手を鍛え上げるんだ。皆、嫌がっているけど、第4クオーターになれば、その価値がわかるはずだ」
(敬称略)
source:CSNNE.com、Sirius XM Radio
(翻訳:Conyac)