「1つずつ確実に片付けていくこと」と語るジェシカ。
Courtesy of Jessica Elberfeld
2016年の感謝祭(サンクスギビング)の日に、ジェシカ・エルバーフェルドは学生ローンの最後の支払いを終えた。7年間で返済した額は11万3000ドル(約1300万円)。
彼女はコミュニティカレッジで授業料が免除される期間(2年)を過ごしたのち、ベルモント大学での2年間で6万8千ドル(約770万円)を借りた。
利息も含めて(一番高い利率は10.75%)借入額は10万ドルを超えた。2015年4月には、借入金を2.85%のローンにまとめることができた。
2016年夏、学生ローンの支払いが終了間近となった頃、彼女はBusiness Insiderに毎月の家計簿を明らかにしてくれた。2016年6月時点での返済額の残りは2238ドル(約25万円)だった。
どのようにして大金を返済したのか、彼女にその方法を聞いた。彼女のアドバイスは、以下の3つにまとめることができる。
1. 希望を失わない
「安っぽい言葉に聞こえるかもしれませんが、返済には時間がかかります。途中であきらめてはいけません」と彼女は言う。
「10万ドルというのは、わたしにとって非常に大きな額です。完済まで30年くらいかかるのでは、と思いました。しかし、2025年とか2030年ではなく、1日でも早く返せるような計画を立てました」
2. 利率に注意する
利率には特に注意を払うこと。彼女が借りた金額は合計で6万8000ドル。もともと10.75%もの高い利率だったので、金額は10万ドルにまで膨れ上がった。2015年4月に、彼女は2.85%の利率でローンをまとめることができた。
「利率が妥当かどうかをチェックし、そうでなければ借り換えの手段を探しましょう」
3. 現金に余裕を
「収入を増やし、毎月の支出を抑える方法を見つけましょう。毎月の収入と支出を把握し、コントロールできれば、計画通りにお金を返すことができます」
彼女が参考にしたのは、デーブ・ラムジー(Dave Ramsey)が提唱する「雪だるま式返済法」である。小さい額のローンを順番に返済していくという方法だ。
彼女は営業職として仕事をしながら、アルバイトもこなし、毎月コツコツお金を返していった。気がつくと、友人に借金返済のアドバイスができるくらいのノウハウが溜まっていた。
「(借金返済に困っている友人たちには)まずはじめにこう伝えます。(返済計画を見せながら)これがあなたの “雪だるま計画よ” と。返済計画を見た友人たちは、だいたいショックを受けますね。だから、次にこう言います。『時間はどんどん過ぎていくわ。1つのローンに集中して、それだけのことを考えてね。それが払い終わったら、次のローンのことだけを考えるのよ』。1つずつ確実に片付けていくことが大切なのです」
(敬称略)
(翻訳:Conyac)