「少しだけでも好きになって」トランプ氏からIT業界の大物たちへ

トランプ氏とIT業界の大物たち

IT業界の大物たちと会談するトランプ氏

Getty/ Drew Angerer

IT業界の大物たちは、トランプタワーで行われた次期大統領との会談に揃って参加した。

記者も数名招かれ、NBC Nightly Newsのブラッド・ジェフィー(Bradd Jaffy)氏が会議の様子をビデオに収め、Twitterに投稿した。

トランプ氏はゲストたちを歓迎し、取り分け同氏の長年の支援者であり、億万長者のベンチャー投資家ピーター・ティール(Peter Thiel)氏に感謝を表明した。そしてゲストたちに対して、ともに成功していこうと述べた。

参加したIT業界の大物たちは、企業買収や投資、配当、ボーナスなどに使えるようにするため、海外資産を低い税率で米国に持ち込めるようにするというトランプ氏の公約の実現を求めた。海外資産は米国内で使用されるまで課税されないが、使用された場合は現在、35%の法人税の対象となる。海外資産について企業は様々な税制措置を駆使し、米国内での税金の支払いを免れている。

また何名かは、移民法を変更して外国人労働者の雇用や米国への入国を容易にしたり、留学生が卒業後、米国に留まりやすくすることをトランプ氏に要望した。この考えは、米国内の雇用を増やし、米国企業による海外からの労働者の雇用を制限するという同氏の公約を支持した人たちの考えとは合わない。

トランプ氏は会議中、上機嫌だった。

「わたしは皆さんがうまくビジネスを進めていく手助けをしたい。皆さんは今、非常にうまくビジネスを展開している。わたしは皆さんが生み出している『活気』をとても光栄に思う。これからの成長を考えるなら、今、この部屋にいる皆さんにはもう少しだけわたしを好きになって欲しい」と、トランプ氏は笑顔で語った。

「わたしたちはこれからも成功し続けるでしょう。そして何よりも重要なことは、皆さんには信じられないようなイノベーションを生み出し続けていただきたい。世界中に皆さんのような人たちはいません。この部屋にいる人たちの代わりは世界中のどこにもいないのです」

トランプ氏はIT業界の大物たちに、必要な時は氏や氏の側近たちに直接電話するよう伝え、国家経済会議議長に任命した元ゴールドマン・サックスのCEO兼COOゲイリー・コーン(Gary Cohn)氏や商務長官候補である億万長者の投資家ウィルバー・ロス(Wilbur Ross)氏など、数名の名をあげた。

トランプ氏はまた、貿易協定を見直し、「海外とより取引しやすいようにする」と伝えた。

「皆さんが海外との取引を考えているなら、それは素晴らしいものになるだろう。おそらく皆さんの企業は、他の企業に比べて問題は少ないはずだ」

[原文:Trump to tech leaders: 'Everybody in this room has to like me at least a little bit'

(翻訳:梅本了平)

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