大統領令にサインしたトランプ大統領
Associated Press/Pablo Martinez Monsivais
2017年1月、トランプ大統領はイスラム圏7カ国からの入国を一時的に禁止する大統領令に署名した。この禁止令に反対する人たちは、一時的な措置が全面的なものになるのではないかと懸念している。
全米の大学教育の関係者が、この大統領令は米国の高等教育に大きなダメージを与えると主張する。
高等教育に関する調査会社College Factualによると、米国の大学への留学生のうち、100人に1人は大統領令で名指しされた7カ国からの留学生だ。
このデータは2015年に承認された学生ビザ数に関する国土安全保障省のデータに基づいている。現在入手できる最新のものだ。
Skye Gould/Business Insider
仮に禁止措置が続くと、学生たちは大きな影響を受ける。ある専門家はその影響が7カ国に留まらず、米国への留学希望者全体におよぶのでは、と警告している。
国際的な学生支援団体interEDGEの共同創立者Rahul Choudaha氏は「この入国禁止はドミノ倒しのような影響を生み、イスラム圏からの留学生の急激な減少を招くだろう」と述べた。
(翻訳:堀口 ゆりえ)