マクドナルドを脅かす? 将来有望な9つのヘルシーなファストフード・チェーンとは

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サラダ・アンド・ゴーの店員(アリゾナ州)

Salad and Go

ファストフード業界を長年に渡り支配してきたマクドナルドやケンタッキー・フライド・チキン(KFC)、バーガーキングといった巨大ブランド。

しかし、ここ数年、アメリカの多くの消費者は手軽さと手頃な価格を維持しつつも、低カロリー食材や新鮮な農作物を使ったよりヘルシーなファストフード高い関心を寄せている。

2016年後半には、ペプシコとキャンベル・スープ・カンパニーのフード部門の役員たちがフォーチュン(Fortune)誌に対し、よりクリーンな食べ物は単なる流行ではなく、1つのムーブメントだと語った。そしてこの変化はファストフード市場に波及し、旧来の巨大チェーンにもその流れに乗る努力を強いている。タコベル(Taco bell)は過去4年間で人工的な食材の使用をやめ、農場で放し飼いにして産ませた卵を使用すると約束し低カロリーメニューを導入した。マクドナルドは栄養士と協力し抗生物質を使用した鶏肉の使用をやめ、メニューに多くのサラダを追加した。

しかし、ヘルシー志向の新興ファストフード・チェーンもこうした老舗ブランドに対抗する機会を伺っており、低カロリーなメニューを(老舗ブランドと)同じような価格帯で生み出している。これから紹介するアメリカの新しいチェーン店は(現時点では)地域展開のみだが、その人気は少しずつ高まっている。

サラダ・アンド・ゴー(Salad and Go) ― ドライブスルーのサラダチェーン

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Salad and Go/Facebook

サラダ・アンド・ゴー(Salad and Go)は、約6ドル(約680円)で48オンス(約1.4キログラム)のサラダの他、スープやスムージーを販売。朝食メニューは約4ドル(約450円)だ。 同ブランドは速くて便利な注文体験によって、ドライブスルーのチェーン店に対抗していると共同創業者のルーシャン・クリストフェリ氏(Roushan Christofellis)は米Business Insiderに語った。 2016年秋の立ち上げから、サラダ・アンド・ゴーは現在、アリゾナ州に6つの店舗を持ち、2018年までにさらに8つ店舗を、2020年までにアメリカの他の地域にも展開する計画だ。

ライフ・キッチン(LYFE Kitchen) ― オプラ・ウィンフリーの元パーソナルシェフによる支援を受けたヘルシーチェーン

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Facebook/LYFE Kitchen

2011年、カリフォルニア州パロアルトで開業したライフ・キッチン(LYFE Kitchen)は現在、カリフォルニア、コロラド、イリノイ、ネバダ、テネシー、テキサスの6つの州で20店舗を展開している。 同チェーンは自らをヘルシー志向だと銘打ってはいないが、すべてのメニューが600カロリー以下、ナトリウムは1000ミリグラム以下で、ブドウ糖果糖液糖やバター、クリーム、トランス脂肪酸、グルタミン酸ナトリウム、保存料は使用していない。ほとんどの商品は10ドル(約1100円)以下だ。 オンラインマガジン『First We Feast』が指摘するように、ライフはオプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)のかつてのパーソナルシェフであり、アメリカの料理番組『Top Chef』にも登場したアート・スミス(Art Smith)氏の支援を受けている。

ベジー・グリル(Veggie Grill) ― 野菜、穀物、ナッツがたっぷりのビーガン(菜食主義者)チェーン

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Veggie Grill/Instagram

ビーガン・チェーンのベジー・グリル(Veggie Grill)は、主にエンドウマメのたんぱく質を使用したバーガーを提供している。たとえば、「チキン」サンドイッチには大豆、エンドウマメ、小麦のタンパク質が含まれている。価格は3.50~11.50ドル(約400~1300円)。同チェーンは28店舗あり、それらはすべてカリフォルニア州、ワシントン州、オレゴン州にある。2016年後半、投資家からの資金調達額が2200万ドル(約25億円)に達したあと、全米展開すると発表した。2020年までにその規模を2倍にする計画だ。「今日の消費者は、野菜、果物、穀物、ナッツによって構成された食事を口にすることが自分たちにとってより良いことであると知り、意識している」とCEOのスティーブ・ヘイリー氏(Steve Heeley)は米Business Insiderに語った(驚くことではないが、ヘイリー氏自身もビーガンだ)。

Eatsa ― 自動化されたベジタリアンチェーン

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Jillian D'Onfro/Business Insider

ベジタリアン・チェーンのEatsaでは、顧客がiPadを使って注文し、自動化された収納ボックスから商品を受け取る。人間のスタッフがうしろですべて準備している。約7ドル(約800円)のキノア・ボウルを専門とし、そのカロリーは450~700ほどである。 Eatsa(2015年に創業)は現在、サンフランシスコとロサンゼルスに4つの店舗を構えている。2016年11月、ワシントンD.C.に1店舗を、同12月にはニューヨークに1号店をオープンした

ディグ・イン(Dig Inn) ― 「農家からテーブルへ」を実現する食堂

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Madeline Stone / Business Insider

地元産の野菜に重点を置くメニューを提供するディグ・イン(Dig Inn)は、メープルやチリソースをからめた芽キャベツや茹でたワイルド・サーモンなどを提供している。食事客はあらかじめ用意されたメインディッシュとサイドディッシュをカウンターで注文する。料理は使用後、堆肥化できる箱に入れて提供される。2011年のオープン以来、「農家からテーブルへ」を目指すこのチェーンは、ニューヨークに14店舗、ボストンに1店舗を構える。ディグ・インのCEO アダム・エスキン氏(Adam Eskin)は、マサチューセッツ州に新たな店舗を開き、2018年までに第三の州で店舗を開く計画だと米Business Insiderに語った。 ディグ・インは地元農家と提携することで、価格を比較的安く抑えているとエスキン氏はいう。しかし、ディグ・インでの食事は、一般的に8~11ドル(約900~1250円)で、マクドナルドやバーガーキングの大半の商品よりも割高となっている(ただし、不動産価格が全米で最も高いニューヨークでは、マクドナルドのビッグマックのセットは約 8ドル(約910円)だ)。

ザ・キチネット(The Kitchenette) ― ほとんどの商品が 5ドル(約570円)、手軽な食事を楽しめるお店

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caitlinさん(@caitlin_oh_great_one)が投稿した写真 -

2016年8月、キンボール・マスク氏(Kinbal Musk)(イーロン・マスク氏の弟)はサンドイッチやスープ、サラダを提供するファストフード・レストランを立ち上げた。その商品の多くは4.95ドル(約560円)だ。ザ・キチネット(The Kitchenette)と呼ばれるこの店は、4500エーカー(約18平方キロメートル)の都市公園であるシェルビー・ファームズ・パークの中や、テネシー州メンフィスにある保護区域の中にある。軽食用のスポットは「キッチン」と名付けられたマスク氏が所有する大規模レストラン・チェーンの一部で、地元業者から仕入れた農作物や肉の使用に努めている。マスク氏は(定まった計画はないものの)メンフィスでさらなるザ・キチネットの店舗を立ち上げる予定。全国展開も視野に入れている。

フレッシー(Freshii) ― 開業から10年、野菜中心のフードチェーン

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Hollis Johnson

2005年に設立されたカナダのファストフード・フランチャイズ「フレッシー(Freshii)」は、サラダやラップ、ボウルを提供、その大部分は700カロリー以下で、価格は7ドル(約800円)だ。全世界に300以上の店舗を持つ。アメリカで最も人気のあるヘルシー・ファストフード・チェーンの1つだ。この数年間で空港やスタジアム、ターゲット・ストア内に新たな店舗を開いた。 2015年、マクドナルドがメニューの改善を発表した後、フレッシーのCEO マシュー・コリン氏(Matthew Corrin)はマクドナルドに公開書簡を送って提携を申し入れ、(マクドナルドに)より健康的な食べ物を提供するとした。

エブリテーブル(Everytable) ― 店舗周辺の平均所得に基づいて価格を変えるチェーン店

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Everytable/Facebook

2016年、ロサンゼルスに第1号店をオープンしたエブリテーブル(Everytable)は、地元客に合わせて価格を調整している。例えばサウス・ロサンゼルス店(世帯の平均収入は3万882ドル(約350万円))では、サラダやボウルを4.50ドル(約520円)以下で提供している。2017年前半にはロサンゼルスのダウンタウン(平均収入は9万9990ドル(約1130万円))に2店舗目を開く予定だが、この店舗では同じ商品を約8ドル(約910円)前後で提供するという。両店舗の食材は地元業者から調達するが、裕福な地域での売り上げで、低所得地域での営業を部分的に補うというのがこのチェーンの考えだ。エブリテーブルの共同創業者であるサム・ポルク氏(Sam Polk)とデビッド・フォスター氏(David Foster)はBusiness Insiderに対し、ロサンゼルス近隣でのチェーンの拡大と、最終的には米国の他の都市にも広げていく計画だと語った

LocoL ― 全メニュー6ドル以下のカリフォルニア・レストラン

LocoLは、有名シェフ、ロイ・チェ氏(Roy Choi)とダニエル・パターソン氏(Daniel Patterson)が作り出した従来のファストフードに対する新しい試みだ。同チェーンの料理は、サラダに比べればカロリーは高いが、高品質な地元産食材のみで作られている。例えば、LocoLのチーズバーガーは調理された穀物と豆腐がビーフパテの30%を占めている。チキンナゲットには発酵大麦も含まれている。炭酸飲料の代わりに、フルーティなフレッシュウォーターが毎日レストランで作られる。2016年に創業したこのチェーンは、現在ロサンゼルスに2つの店舗と多くの移動販売車を所有している。ウェブサイト『Eater』によれば、チェ氏とパターソン氏は2017年末までに、コーヒーショップやスタッフが別の場所で移動販売用の料理が準備できるキッチンを含め、9店舗の全米展開を望んでいる。もし、ロサンゼルスにいて、チーズバーガーについて多少なりとも知識があるなら、(マクドナルドと同じくらい速く提供される)LocoLの4ドルのチーズバーガーが環境にもやさしく、(『First We Feast』によれば)味も最高だということを知っているはず。

[原文:9 up-and-coming healthy fast food chains that should scare McDonald's

(翻訳:Conyac

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