CNNが主催するタウンホールフォーラムで講演するクリス・クオモ氏。
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CNNのニュース番組の司会者で、ニューヨーク州知事アンドリュー・クオモ氏の弟であるクリス・クオモ(Chris Cuomo)氏は9日木曜日(現地時間)、ジャーナリストを「偽ニュース」という悪口で罵ることは、人種差別的な発言と同じだ、と話した。
「『偽ニュース』という悪口は、ジャーナリストにしてみれば、 “N” (*)で始まるあの人種差別用語で罵られるのと同じくらい酷い」とクオモ氏はSiriusXMで述べた。
*"N-Word:英語圏、特にアメリカにおいては、アフリカ系アメリカ人を指す蔑称として用いられるスラングの1つ。
「『偽ニュース』という言葉はジャーナリストにとって、これ以上ないくらいの侮辱だ。ジャーナリストを嘘つき呼ばわりするなら、その人はきっちり襟を正しておいた方がいい」と続けた。
この日のクオモ氏の一連の発言は、トランプ大統領がTwitterに投稿した内容(「クオモ氏がいわゆる『偽ニュース』を拡めている」)を受けてのことだ。
我々は本件に関し、クオモ氏にコメントを求めたが、CNNからの返答はない。
木曜日の夕方、クオモ氏はこの件に関してTwitterで謝罪した。
わたしは間違っていました。ジャーナリストが「偽」呼ばわりされても、人種差別で苦しんでいる方々の痛みとは比べ物になりません。あんなことは言うべきではありませんでした。謝罪します。
[原文:CNN host Chris Cuomo says 'fake news' insult is 'equivalent of the N-word for journalists’]
(翻訳者:にこぱん)