Melia Robinson/Business Insider
かつて、サンフランシスコでは「寿司ブリトー」なるものが流行ったことがある。実に不思議な組み合わせだが、そんなに悪い食感じゃなかった。で、最近の流行りも寿司に関係している。今度はメキシコ料理とのコラボではなく、なんとフランス料理だ。
薄いパン生地に包まれたスモークサーモン、海苔、生姜、山葵(わさび)のコンビネーション —— 「寿司クロワッサン」が、新しいもの好きのサンフランシスコ市民の心を鷲づかみにしているのだ。
寿司クロワッサンを考案したのは、「ミスター・ホームズ・ベイクハウス」(Mr. Holmes Bakehouse)のパティシエ。彼女のユニークな“クリエイティブ・マインド”には脱帽する。
ミスター・ホームズ・ベイクハウスは、サンフランシスコのテンダーロイン地区にある有名なベーカリーだ。ハイブリッドスイーツと、見るだけでよだれが出てきそうなInstagramの写真で有名。この寿司クロワッサンは別名「カリフォルニア・クロワッサン」(カリフォルニアロールに敬意を表して)とも呼ばれている。
僕たちは先日、ミスター・ホームズ・ベイクハウスに行ってきた。噂の「寿司クロワッサン」がどんな風に作られているのか見てきたので、報告する。
パティシエ、ブリトニー・ダンは「カリフォルニア・クロワッサン」を思いついてから実際に作るまで、1週間の“心の準備”が必要だったと語る。「どう考えてもマズそうだったから」。彼女はその時のことを思い出しながら言う。
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しかし、彼女はひと口で“恋に落ちた”。今はメニューの中で一番のお気に入りだ。ベイクハウスは、「クルフィン」と呼ばれるクロワッサンとマフィンを合わせた人気商品で知られている。
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ダンはまず、キッチンに案内してくれた。わさびをパン生地の端にタップリとつける。
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「多過ぎると思うでしょ?」とダン。しかし、オーブンで焼くと量が減る。
生地は3日間かけて手作り。「バターをたくさん使うのよ。ものすごくいいやつを」。ダンは海苔を生地の上に乗せながら言う。
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次に、生姜とノルウェー産スモークサーモンを重ねる。「ケチる気はないわ。罪な快楽を思う存分、楽しんで欲しいから」
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生地の広い方から包んで行く。均等に焼き上がるよう、尖端が真ん中に来るように気をつける。
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塩、胡麻、海苔をふりかけて、黄金色になるまでオーブンで20分。
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できあがり! さて、さっそく味見を……。
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最初は横から。外はパリパリ、中はフワフワ。クロワッサンの黄金色の生地のおいしさに心を奪われる。
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スモークサーモンと海苔の塩味が口の中に広がる。だが、お寿司の味がしたとは言い難い……。
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寿司ロールというよりは、ベーグルにスモークサーモンを混ぜたようなものだった。「う〜ん、もっと魚っぽい味だったらよかったのに」と思った。
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とは言え、とてもおいしい。あっという間に食べてしまった。ベーグルとスモークサーモンが好きなら、カリフォルニア・クロワッサンを気に入ることは間違いない。週末、100個以上売れる日もある。
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カリフォルニア・クロワッサンは1個5ドル(約570円)。
Instagram向きの、いい写真も撮れるよ。
[原文:San Francisco has done it again with the 'sushi croissant' — here's what it's like]
(翻訳:Wizr)