マーク・キューバン氏、トランプ大統領からのツイート攻撃に「Lol(笑)」で反撃

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ビジネス界の大物で億万長者の実業家マーク・キューバン氏。

AP Photo/Evan Vucci

ビジネス界の大物で億万長者の実業家マーク・キューバン氏が、トランプ大統領のツイートに反撃を加えた。

12日(現地時間)、トランプ大統領は「マーク・キューバン(Mark Cuban)のことはよく知っている」として、「選挙戦ではわたしのことを応援していたが、彼からの呼びかけに答える気は全然なかった。大統領になるには頭のキレが足りないから」とツイートした。

キューバン氏はNBA ダラス・マーヴェリックのオーナー。ビジネスオーナーが投資家の前でプレゼンするABCの人気番組「Shark Tank」のレギュラー出演者として知られている。

当初、キューバン氏はたった一言「Lol(笑)」とツイートで返したその後、2通の電子メールのスクリーン・ショットを添えて再度投稿。その1つは4月の予備選終了後にトランプ陣営にあてたお祝いメッセージで、トランプ氏からの「マーク……。わお、CNNで見たよ。……ひでぇな! 何があった? 」という返信が書き込まれている。もう1つは5月、共和党候補だったトランプ氏へのいささか長文のメールである。キューバン氏は、これに「なんて忘れっぽいんだ」とツイートを添えた。

大統領選ではヒラリー・クリントン候補を応援していたキューバン氏。トランプ大統領が勝利する以前から、将来、自身が大統領に立候補するかという質問を軽くあしらっていたが、一方では、クリントン氏に代わる大統領候補とも目されていた。9月の最初の大統領候補討論会の際に、キューバン氏は出馬の可能性を否定したが、今回暴露されたメールの中では「いつの日か大統領を目指すかもしれない。その時、きみは苦戦するだろう」とトランプ大統領に宛てている。

なぜ今、トランプ大統領にディスられているのかというフォロワーたちの疑問に、キューバン氏は理由はわからないとしながらも、「彼が支配を強めようと躍起になるより、ツイートでもしてくれてる方が、みんなにとっていいと思わないか」と答えた。

キューバン氏をこき下ろすトランプ大統領のツイートはそもそも、12日の朝、ニューヨーク・ポストが報じた「2020年の大統領選に向けたトランプ陣営のキャンペーン計画に関する記事」に反応したものだ。記事では、キューバン氏はトランプ大統領と同じく共和党支持層や独立候補派にアピールするアウトサイダーであり、キューバン氏が対抗馬として立候補することが、ホワイトハウスの「一番の脅威」だと示唆されている。

「彼は典型的な候補者ではなく、トランプ大統領と同じような形で一般大衆に受ける」とある内部関係者はニューヨーク・ポストに語っている。「トランプ革命を信じられるなら、マーク・キューバン候補が勝利することも信じられる。それに彼は選挙戦に10億ドルを費やしても構わない男だ」

一時期発言を控えていたキューバン氏だが、ここ数週間はソーシャルメディアやTVのインタビューでトランプ大統領への攻撃を再開した。入国制限を厳しく非難し、著名な実業家の中でも抜きん出て、反トランプの立場を鮮明にしている。

「POTUS(アメリカ大統領)に興味津々だよ。彼が手にしたからな」と1月下旬にツイートした。

キューバン氏は予備選の頃にはトランプ大統領に温かい態度だったものの、共和党候補に決まるとすぐに幻滅し、反対に回っていた。

[原文:Mark Cuban taunts Trump after the president attacks him on Twitter: 'Lol']

(翻訳:十河亜矢子)

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