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Snapchatは「わかりづらい」「使い方が直感的ではない」などと長く批判されている。
Snapchatの運営会社であるSnap Inc.は、SEC(証券取引委員会)に提出した株式公開の書類にアプリの使い方の説明書を加えた。
Snapchatがわかりづらい理由は、“アプリが若者に人気があることとまさに同じ理由だから”だ、とSnapchatの最初の投資家Lightspeed VenturesのJeremy Liew氏が語った。
「Snapchatのデザインが、わざとわかりにくくなっている理由」と題した投稿に対するコメントで、Liew氏はSnapchatのデザインが「一部の人にとってわかりにくいのは、伝統的なメタファーやアプリデザインの慣習を無視しているから。だから、そういった慣習を期待している人にとってはわかりづらい」と説明した。
「だが “アプリはどのように動くべきなのか” といった先入観を持たずに使い始める人にとってはまったく難しくない。むしろ、ユーザーインターフェイス(UI)をゼロから新たな目で見直しているから、古臭いメタファーよりも直感的だ。そしてより直感的だから、アプリのヘビーユーザーにはありがたい」
Snapchatは5つの画面で構成されている。
Snap / SEC
Snapchatは株式公開に向けて、若さ溢れる魅力と高いエンゲージメント(1日に平均18回使われている)を売り込んでいる。Liew氏によれば、アプリのデザインがまさに若いユーザーをSnapchatが熱狂させている秘訣だ。
「これがSnapchatが最初の顧客層として10代を獲得した理由だ。UIが “どうあるべきか” という先入観が一番少なく、アプリを一番よく使う年代だ」と彼は言う。
Snapchatの「広がった(折りたたまれていない)立方体(unfolded cube)」デザインは、Liew氏によれば、アプリの動かし方の違った解釈にもつながる。メニューボタンやドロップダウンメニューを使う代わりに、アプリを単純に好きな方向にスワイプして、アプリの別の機能を利用する。
もし、Snapchatのデザインに興味があるなら、Liew氏のコメントと、「Why Snapchat's Design is Deliberately Confusing」は、どちらも読む価値がある。
[原文:Snapchat's first investor explains why the app is so confusing to use(SNAP)]
(翻訳:一柳優心)