Apple Watchのワイヤレス充電器
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Appleはワイヤレス充電の業界団体「 Wireless Power Consortium(WPC)」に加盟したと、同社の広報がBusiness Insiderに語った。WPCの広報も、先週同社が加盟したと述べた。
WPCは「Qi」と呼ばれるワイヤレス充電の標準規格を策定している。製品やメーカーを問わずに利用できるようにすることが目的だ。現在では例えば、サムソンのGalaxy S7のようなスマートフォンに搭載されている。
Qi充電器を使うと、電源につながれた台の上に端末を置くだけで、ケーブル接続なしで充電できる。
iPhone 7には競合のスマートフォンに搭載されているようなワイヤレス充電機能は付いていないが、Apple Watchは専用のワイヤレス充電器で充電可能だ。ただし、Qiには準拠していない。
Apple Watchの充電器はQiの改良版ではあるが、他の充電端末との互換性はない。「Apple Watchの充電器はQi規格に基づいているが、Appleは互換性テストに参加しなかった」と元WPCの担当者は2015年に語った。
秘密主義を貫いていることで知られるAppleだが、新技術の開発と業界動向を押さえるために、重要な業界団体には頻繁に参加している。例えば、最近では「Unicode Consortium」をApple本社で開催している。
Appleの広報は以下のような声明を出している。
「Appleは様々な標準規格団体で積極的に活動しています。時にはリーダーとして、時にはメンバーの一員として。Appleは、未来のワイヤレス充電規格のオープンかつ共同的な開発に参加し、貢献するためにWPCに加盟しています。WPC、およびそのメンバーと一緒に働けることを楽しみにしています」
WPCの広報も同社の参加について、以下のように述べた。
「スマートフォン市場で大きなシェアを持つ会社がWPCに加わり、ワイヤレス充電の標準化について議論しています。過去数年で、Qiはワイヤレス充電のデファクトスタンダートとなりました。今年は、Qiのエコシステムがさらに発展するものと期待しています」
今秋に発売が予想されているiPhoneの次のモデルにはワイヤレス充電が搭載されると噂されている。しかし、Appleは次期製品に関するコメントを拒否している。
source: Apple
[原文:This is the biggest hint yet that Apple’s next iPhone will have wireless charging(AAPL)]
(翻訳:Satoru Sasozaki)