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出会ってから数秒で、相手はすでにあなたの人柄を判断している。雇いたいか? 付き合いたいか? 仲良くできるか?
悪い第一印象を変えることは不可能ではないが、簡単ではない。だから、一番いい印象を与えたい。
そこで、わたしたちは対人関係コンサルタントであり、作家のニコラス・ブースマン(Nicholas Boothman)氏の著書『90秒で“相手の心をつかむ!”技術(How to Make People Like You in 90 Seconds or Less)』をチェックした。この本では、出会ったときの挨拶で、相手と信頼関係を築くために必要な戦略を強調している。一番のポイントは、全体のプロセスはたったの4秒ということだ。ぜひ、瞬時に好感をもってもらえる方法を身につけてほしい。
ステップ1:オープンに
ブースマン氏はあなたの体と振る舞いの両方をオープンにしてほしいと語る。ボディーランゲージに関して言えば、対面している人に胸を直接向けるべきだとブースマン氏は言う。手や腕で胸を覆ってはいけない。上着を着ている場合は、事前にボタンを外しておく。積極的に振る舞うことは適切なボディランゲージと同じくらい重要だ。特に挨拶している時は、積極性の大切さを意識してほしい、とブースマン氏は言う。
ステップ2:目を見る
あなたからアイコンタクトを始めるべきである。その行動は相手に積極的な振る舞いとして映るとブースマン氏は言う。アイコンタクトを取るのが苦手なら、それに慣れるための戦略を提案しよう。テレビを見ている時、テレビに出ている人の目の色に注目し、頭の中で色の名前を言う。翌日、あなたが会う人に同じことをしてみてほしい。
気をつけたいこともある。最近の調査で、ほとんどの人が3秒程度続くアイコンタクトを好むことがわかった。そして、調査では9秒以上続くアイコンタクトを誰も好まなかった。
ステップ3:微笑む
笑顔は、誠実さを印象づける
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ブースマン氏は、あなたが最初に微笑むことを勧めている。それは、誠実さを伝えるメッセージになる。 誰かと会ったときに幸せな気持ちで笑顔を見せることは、あなたを覚えてもらうための有効な方法だとの調査結果もある。
しかし、覚えておいてほしい。あなたが就職の面接でこの戦略を使う場合は、最初の挨拶の後は、笑顔は控えてほしい。
ある研究で、大学生に就職時の面接のロールプレイングをさせた。新聞記者や管理職、研究助手の応募者の役を務めた学生は、特に面接の途中に微笑むと通過する可能性が低くなった。
ステップ4:「こんにちは」と挨拶をする
「元気?」「こんにちは」「おはよう」など、あなたがどんな挨拶をするにしても、人と知り合いになるのはうれしいことだろう。その次は、握手したくなるだろう。しっかりと力を入れた握手をしよう。そうすれば、よりよい印象を与えることができる。出会った人が名乗ったら、名前を数回繰り返して言ってみよう。たとえば「サラさんですね。初めまして、サラさん!」のように。
複数の人と同時に会い、一度に全員と握手できない場合、ブースマン氏は「手を使わない」握手の方法があると言う。誰かと握手している間に、あなたが普通にやっていることをやればよい。自分の胸を彼らの方向に向けて「こんにちは」と笑顔で挨拶する。ただ、手を伸ばさないだけだ。
ステップ5:少しだけ前のめりに
出会った人といきなり濃密な関係になる必要はない。ブースマン氏は「ほんの少しだけ前のめり」になって、あなたがオープンな気持ちを持ち、相手に関心があることを示すことを勧めている。
[原文:How to make people like you in 4 seconds or less]
(翻訳: 梅本 了平 )