トランプ氏の勝利後に銀行株が上昇している理由

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Lucas Jackson/Reuters

アメリカの銀行は「トランプ相場」の最大の勝者となっている。

一部の評論家は、銀行株があまりにも上がりすぎていると警告しているが、選挙以降、銀行の業績や財務は大幅に改善しているという楽観論が一般的だ。

楽観論者の1人は、ゴールドマン・サックスのリチャード・ラムズデン(Richard Ramsden)氏。大統領選挙後、ゴールドマン・サックスの株価は大幅に上昇している。 先週、ラムズデン氏は金融業界の見通しについての議論に参加した。

より高い金利、より多くの利益

議論は金利上昇が銀行の利益を改善するという点で一致し、ラムズデン氏も反対しなかった。

「銀行は金利上昇、特に現状の非常に低い金利からの上昇局面で、かなりの利益を上げることができる」

金利が上がれば、銀行はより高い金利で貸付でき、利益率が改善すると見込まれている。「利益率の改善が収益の伸びを加速させるだろう。そして市場はその方向で銀行株に値を付けている」

歴史的に見て、高金利と銀行の利益率との間には明確な関係性がないので、慎重になるべきかもしれないが、ラムスデン氏は以前、強気だった。「もし金利が1%上がれば、銀行業界は一般的にその半分を預金顧客に還元し、残りの半分をより高い収益が得られるものに投資するだろう」と彼は語る。

規制緩和のメリット

銀行株の上昇のもう1つの理由は、トランプ氏のもとでの銀行に関する規制緩和に対する期待が高まっていることだ。ラムズデン氏は「既存の枠組みは変わるだろう」と述べた。ドッド=フランク法(Dodd-Frank regulations)は、銀行の利益に悪影響を与えている。「最も注目すべきは、銀行の貸借対照表にただ存在するだけの多額の現金だ」

特に小規模な銀行は、コンプライアンス(法令遵守)の費用を増加させる規制に苦労している。その一方で、極めて興味深いことだが、大手銀行はドッド=フランク法を活用して、競合の参入障壁を高めている。だが、ラムズデン氏は楽観的で、小規模な銀行の負担はすぐに緩和されると予測した。

[原文:Here's why bank stocks have rallied since Trump's win

(翻訳:梅本了平)

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