フィリックス・シェルバーグ氏は、You Tube上でビデオゲームをしたり、グーフィー解説をしたりして有名になった。
YouTube
YouTubeは、トップスターの1人をクビにした。彼が制作したビデオの中にナチスや反ユダヤの内容が含まれたものがあったことが理由だ。
YouTubeは、フィリックス・シェルバーグ(Felix Kjellberg)が出演するYouTube Redのオジリナル番組をキャンセルした。ディズニーが所有するオンラインビデオネットワーク「Maker Studios」による月曜日の決定に追従する形となった。シェルバーグ氏は、YouTubeトップスター「PewDiePie」の名で知られている。
YouTube側は The Vergeの取材に対し、キャンセルの事実を認めた。Business Insiderは、YouTubeとシェルバーグの双方にコメントを求めている。
ディズニーは、シェルバーグのビデオに対して、ウォール・ストリート・ジャーナルから問い合わせがあったことを受けて、彼との契約を解除している。ウォール・ストリート・ジャーナルは、PewDiePieが主演・プロデュースしたもののうち、9つのビデオの中に、反ユダヤまたはナチスに関する内容を見つけた。
シェルバーグの番組『Scare PewDiePie』は、YouTube有料サービス「YouTube Red」の中のオリジナル番組。第2シーズンのお披露目を間近に控えていた。YouTubeはさらに、シェルバーグをGoogleの広告プログラムから取り除こうとしている。このプログラムは、YouTubeでもっとも人気のあるパーソナリティがより大きな広告契約を取れるように手助けをするものだ。
シェルバーグ個人のYouTubeページはそのまま残っているが、物議をかもすようなビデオからは広告が取り除かれている。
今回の決定は、シェルバーグにとってのみならず、YouTubeにとっても大きな痛手となる。毎月9.99ドル (約1142円)かかる「YouTube Red」の契約視聴者を獲得しなければならないからだ。シェルバーグのようなトップスターの人気を利用しないと、たくさんの視聴者を有料契約に誘い込むことは難しい。
ビデオゲームをしながらユーモアのあるコメントを残すという内容のビデオを投稿し、一躍有名になったシェルバーグ。YouTubeパーソナリティとしての年収はもっとも高く、その額は2016年で1500万ドル(約17億1500万円)と報告されている。5300万人のファンが彼のYouTubeページをチャンネル登録している。
source:The Verge、 The Wall Street Journal、You Tube
(敬称略)
[原文:YouTube cuts business ties with PewDiePie, one of its biggest stars, over anti-Semitic videos]
(翻訳者:にこぱん)