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ドローンによる宅配を考えているアマゾン。近い将来、荷物はパラシュートで空から舞い降りてくるのかもしれない。
同社は、空中を飛んでいるドローンから荷物を落とすシステムに関する特許を申請した。
14日火曜日に提出された特許申請書には、「飛行中の無人飛行物(UAV)から荷物を送り出す」ことを可能にする技術と記されている。
具体的には、荷物を下ろす場所に応じてドローンが適切な投下方法を選べるようにするシステム。荷物の投下方法としては、空気圧アクチュエーター、電磁石、バネ、そしてパラシュートがあげられている。
ドローンをいちいち着地させるのは、「時間と労力の無駄であり、UAVの配送ネットワークを構築するメリットをなくしてしまう」(アマゾン)としている。
言い換えるなら、配送先の上空に到着したら、空中のドローンから荷物をパラシュートで落とす方が効率的ということだ。
パラシュート付きの容器
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容器を搭載して飛行するUAV→UAVが目的地の上空で容器を降下させる→UAVは降下中の容器をコントロールし進路を調整する。
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もし、この方法が実現したとしても、ある特定の荷物にのみ対応することになるだろう。つまり、書籍はまだしも、ワイングラスセットには向かない。
申請に際して、同社は降下中の荷物をどうコントロールするかについても「容器には1つ、あるいは複数の制御装置が取り付けられ、UAVから無線経由で送られてくる指示によって、障害物を避けて安全に降下するようコントロールされる」と説明している。
同社はイギリス・ケンブリッジ郊外にある研究開発センターの秘密の試験場でドローンによる配送実験を行なっている。
Business Insiderは昨年8月、農場の裏にあるこの試験場を見つけた。近くの家まで荷物を届ける同社初の公式なドローン宅配の際にも使われた。
また、アマゾンは以前からドローンによる自動配送をスムーズに行うための、折りたたみ式の「着陸パッド」について言及している。ドローンが近づいたら裏庭に着陸パッドを広げて待っていれば、ドローンはパッドを目印にして自動で着陸するという方法だ。どこに荷物を下ろせばいいのかを荷物を受け取る人が示すというのはなかなかいいアイデアかもしれない。
source:Amazon
[原文:Amazon is thinking about dropping parcels out of the sky(AMZN)]
(翻訳:十河亜矢子)