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「嫌いなもの」を通して誰かと仲良くなった経験、ありませんか? 「嫌いなもの」を共有すれば、永遠の愛だって見つかるかもしれません。
デートアプリ「Hater」は、ユーザーの「嫌いなもの」に基づいてマッチングをする。このアプリは公開されてまだ1カ月だが、アメリカを含め全世界で20万人のユーザーを獲得している。ドイツのライフスタイル・アプリのカテゴリーでは現在、第1位だ。「Hater」の担当者は「Tinderのポジションを奪う」と豪語する。
アプリの使い方は、他の人気デートアプリとさほど変わらない。画面に出てくる「デート相手になるかもしれない人」を指で左右にスワイプするだけ。アプリ内でチャットをするオプションもある。「Hater」の狙いは「Match」や「OkCupid」のような性格のマッチングと、「Bumble」や「Tinder」の使いやすさの両方を取り入れることだ。
アプリの使い方を見てみよう。
「Hater」の生みの親は、ブレンダン・アルパー(Brendan Alper)氏。コメディー作家になるために仕事を辞めた元銀行員だ。ショーのネタを書いている最中、アイデアが現実のアプリになる可能性に気付いたという。
Hater
アルパー氏は「嫌いなものが同じ人同士は仲が良くなる」という2006年の研究を読んで、考えがまとまったと米Business Insiderに語った。
アプリに登録するにはFacebookのアカウントが必要。いったんログインしてしまえば、自動で基本的なプロフィールを作成してくれる。後からカスタマイズすることも可能だ。写真を入れ換えたり、相手に求める年齢の範囲も設定できる。
Hater
その後、アプリの操作について、ちょっとしたチュートリアルが始まる。トピックが表示されると、それをどう思うか、感情の選択肢が4つ出てくる。
Hater
様々なトピックが提示される。タブーはほとんどなく、食べ物から政治、スポーツ、Tバックやストリッパー(閲覧注意!)まである。
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ただ、禁じられているトピックもいくつかある。「Hater」ではいかなる類のヘイトスピーチも許可していない、とアルパー氏は語る。トピックには人種や民族、社会経済的グループ等は含まれず、何をトピックとするかは、ユーザーではなく、「Hater」のチームが選んでいる。
現在、約3000ものトピックを選ぶことができる。トピックは最近のトレンドを反映し、頻繁にアップデートされる。
Hater
ただ「Hater」は時々おかしな選択肢を表示してくる。「運転中の携帯電話の使用」は禁止されているはずだし(誰が「大好き」を選ぶのか?)、「マナー」が大嫌いというのも珍しい。もちろん、特定の意見がなかったり、答えたくない場合は、タップしてスキップすることもできる。
Hater
ちなみに「Hater」は妊娠中絶やオバマ前大統領、タチの悪いシャレに対する意見も聞いてくる。初めは多少不快に感じるかもしれない。
「価値観の中核となるようなトピックで、意見が異なれば、そのカップルは究極的に上手くいかない可能性がある。もし、それがどうしても譲れないものだとして、少なくともスワイプする前に、他の人がどう反応したか知ることはできます」
画面を指で押さえて好きな方向にスワイプすると、他のユーザーの投票結果がわかる。トランプ大統領は「Hater」のユーザーにはあまり人気がないようだ。
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複数のトピックに答えてできたわたしのプロフィールがこれ。すべてが順序よく並んでいるように見える。
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トップメニューをスワイプすると、4つのカテゴリーに分かれていることがわかる。プロフィールに載せたくないものがあったり、意見を変えたい場合は、タップすればいい。嫌いなものベスト5のリストにトピックを加えることもできる。
「Hater」は常に新しいトピックを追加しているので、「好き」「嫌い」のプロフィールは常にアップデート可能だ。ただ「Hater」のトピック機能を使って遊ぶカップルもいる、とアルパー氏は言う。
「好き」「嫌い」「大好き」「大嫌い」のリストを作成し終わると、マッチングが始まる。他のデートアプリと同じように、マッチした相手をスクロール。左にスワイプすれば「興味なし」。右にスワイプすれば「お近づきになりましょう」だ。
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「Hater」はマッチした相手とどれだけマッチしているか、その度合いも教えてくれる —— この男性とわたしは80%マッチ! 相手の年齢やどれだけ離れて住んでいるか、相手が掲載している写真なども見られる。画面下をタッチすれば、どのトピックが自分と共通しているかもわかる。
(プライバシー保護のため、ユーザーの名前と顔はBusiness Insiderで加工処理しています)
「Hater」では(設定してあれば)その人の一番嫌いなものもわかる。この男性の場合は「ダサいファッション」。わたしと同じ。
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このアプリはアルゴリズムを使ってカップルの適合性を決定する。たとえば「トランプ大統領」を「好き」とスワイプすれば、「共和党」のスコアが上がって、他の共和党支持者らしき人とマッチする可能性が高まる。
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「Hater」は現在、iOSのみで利用可能。使用言語も英語のみだ。アルパー氏によると、チームは他言語への翻訳とアンドロイド版のサービス開始に向け、奮闘中だという。
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あなたもApp Storeから「Hater」をダウンロードしてみては?
[原文:Meet 'Hater,' a dating app that connects you with people who hate the same things you do]
(翻訳:Wizr)