ドナルド・トランプ大統領
REUTERS/Carlos Barria
アメリカのドナルド・トランプ大統領は15日(現地時間)、ロシア政府高官との関係をめぐるスキャンダルにより辞任したかつての国家安全保障アドバイザーを擁護した。
イスラエルのネタニヤフ首相との会談前に行われた記者会見で、トランプ大統領はマイケル・フリン前補佐官についてコメントした。
「フリン元陸軍中将は素晴らしい男だ。メディアによる彼の扱いは非常に不当なものだった。こういうことがあるから、わたしは『嘘つきメディア』と呼ぶのだ。彼がこのような酷い扱いを受けたことを本当に残念に思う」
フリン前補佐官の辞任は、複数の政府高官がフリン氏はロシアからの脅迫に弱いと見ているとワシントンポストが報道した後、アメリカによる対ロシア制裁について、ロシアの駐米大使と電話で協議していたことに関する新たな調査が立ち上がった後のことだ。
会見中トランプ大統領は、ホワイトハウスからの情報漏れについても不平をこぼした。フリン前補佐官を辞任に追い込んだ情報は、複数の匿名の情報源から報道陣に流れた。
「情報機関から文書やいろいろな情報が漏れていると思う。これは罪深い、犯罪的な行為だ。わたしの就任前からこうしたことはあったが、現状はかなり深刻だ。人々はヒラリー・クリントンによる民主党の損失を埋め合わせようとしている」
ここまで話すと、大統領の話題はフリン氏に戻り、「フリン元中将に起きたことは、本当にとてつもなく不当だと思う。扱われ方も、書類や契約書が違法に漏れ出たことも。もう一度強調するが、あれは違法だ。まったく不当極まりない」
*協力:デーヴィッド・チョイ
[原文:Trump calls Mike Flynn a 'wonderful man' who was treated 'very unfairly' by the 'fake media']
(翻訳者:にこぱん)