現副大統領マイク・ペンス氏と握手するCKEレストランツ・ホールディングスCEOのアンドルー・パズダー氏(2016年11月19日、米大統領選挙後のトランプ氏との会談にて)
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トランプ大統領が労働長官候補に指名していたアンドルー・パズダー(Andrew Pazder)氏が、正式決定の公聴会を直前に控えた15日水曜日(現地時間)、指名を辞退した。
パズダー氏は民主、共和両党からの反発に直面していた。最終的に同氏の辞退の理由は“個人的な家庭事情”だったという。CBS Newsが15日午前に報道したところによると、パズダー氏は「(労働長官候補になった後の)“虐待”に疲れた」と語っていた。パズダー氏はファストフードチェーン店「ハーディーズ」や「カールス・ジュニア」のCEOを務めている。
15日水曜日に何が起こったのか。パズダー氏の元妻リサ・ファイアステイン(Lisa Fierstein)氏が出演したトーク番組『オプラ・ウィンフリー・ショー』の映像をPoliticoが公開した。パズダー氏に家庭内暴力を受けていたと公表したことについて「彼はわたしに対して復讐を誓っていた」と、ファイアステイン氏は1990年の映像の中で語っていた。ファイアステイン氏は後に、家庭内暴力の発言を撤回したが、トーク番組の映像は上院に提出された。
映像の中のファイアステイン氏は、パズダー氏と離婚して3年目。彼女は家庭内暴力が女性に与える影響について語った。
「ああいう立場にいる男の多くは痕を残すような真似はしないわ。わたしが受けた傷はあなたに見せられないところにある。消えないの……。ああいう種類の男は顔を殴ったりしないのよ。彼らは頭が良すぎるの。人前で殴るようなことはしないわ」
パズダー氏は、現在の妻ディアナ・ドレシャー氏と1987年に再婚。
*ファイアステイン氏はその後、一連の発言は、長引く親権争いへの「てこ入れ」だったことを認めている。
パズダー氏の元妻リサ・ファイアステイン氏(トーク番組『オプラ・ウィンフリー・ショー』の映像より)
REUTERS/Fred Prouser
[原題: Trump's Labor Secretary pick withdrew after this explosive Oprah video of his ex-wife resurfaced]
(翻訳:日山加奈子)