The Verge/Google X
Googleの親会社Alphabetのムーンショット(壮大な挑戦)技術部門「X」は、高高度気球ネットワークから新興国や僻地にインターネット接続環境を届ける計画がさらに実現に近づいたと表明した。
Xは16日木曜日、気球インターネット計画「Project Loon」において、需要が高い地域にインターネット通信を集中させるため、気球をクラスター化する新たな航行アルゴリズムを採用したことを明らかにした。以前の計画では、気球は上空に均等に配置されていた。
Xによれば、気球がクラスターを形成するよう制御する新しいアルゴリズムには、気流のパターンや他の要素を生かすために、機械学習技術が用いられた。これにより、インターネット接続が必要な地域に数週間で気球を配備できるようになった。
以下は、以前の計画における気球の配置。
X
新しいクラスター配置。Xによれば、クラスター配置のほうが効率的。
X
しかし、Project Loonの商用化にはまだ数年はかかる見込み。Xは今回の改良により実現までの期間が「年単位で短縮された」とだけ述べた。このプロジェクトは現在Xが担当しているが、商用化のめどがたった時点で独立した会社として分離される。直近では、昨年12月にAlphabetの自動運転車部門「Waymo」がXから独立した。
[本文:Alphabet's internet balloons just got a big upgrade(GOOG, GOOGL)]
(翻訳:太田禎一)