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テスラのCEO イーロン・マスク氏は交通のあり方を変える企みで知られているが、空飛ぶ車には手を出さないようだ。
マスク氏は、14日火曜日に発表したトンネル計画についてブルームバーグの取材に答え、空飛ぶ車は市街地の移動としてばかげた考えだと語った。トンネルの地下ネットワークを築こうとする計画は奇想天外に聞こえるかもしれないが、空飛ぶ車ほどではないと述べた。
「もちろん、空を飛ぶものは好きだよ。しかし、空飛ぶ車が意味のある解決策になるとは思えないんだ」
現在、複数の企業が空飛ぶ車に取り組んでいる。Googleの共同創業者ラリー・ペイジ(Larry Page)氏は、謎の多いスタートアップ企業Zee.Aeroの計画に出資している。Uberも空飛ぶ車の計画を開始した。
これらのベンチャー企業は、空飛ぶ車そのものを作ろうとしているわけではない。Zee.AeroはVTOL機、いわゆる垂直離着陸機を開発している。UberはVTOL機を都市交通に使おうと計画しており、飛行機の製造に関しては他企業か政府と連携しようとしている。
マスク氏によれば、空飛ぶ車は、特に離着陸時に、下方へ大量のエネルギーを放出しなければならず、その際、強い風や騒音を発生する。空中で事故を起こせば、破片が落下してくる危険性もある。
「もし、誰かが空飛ぶ車のメンテナンスを怠れば、ホイールキャップが落ちてきて人を切断してしまうかもしれない。頭上を重たいものがブンブンと飛び回わるのでは、心配事も増えてしまう」
[本文:Elon Musk says flying cars aren't a good fix for traffic — here's why]
(翻訳:一柳優心)