「ファイナンスは不要、リベラル・アーツにこそ未来がある」 マーク・キューバン氏

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億万長者で投資家のマーク・キューバン氏

Bloomberg Markets

億万長者で投資家のマーク・キューバン(Mark Cuban)氏は17日金曜日、ニューオリンズで開催されたNBAオールスターテクノロジーサミットでブルームバーグのCory Johnson氏のインタビューに応じ、未来の仕事について手厳しい見解を述べた。

自動化により仕事のあり方が進化していくという話題の中で、彼は様々な業界においてロボットが人間の代わりを務めるであろうと予見。さらに将来、どのようなスキルや専攻が大切になるかについても、大胆な予測を述べた。

その会話からの抜粋を紹介する(強調部分はBusiness Insiderによるもの)。

Johnson:つまり、教育や研修がますます重要になるということでしょうか。

Cuban:いやいや、それは全然問題じゃない。いったい今さら何を学ぶのだ?

Johnson:必要なことを、じゃないですか? ファイナンスだったり、ソフトウェアプログラミングだったり。

Cuban:ファイナンスは不要だ。あれほど簡単なことはない。データを入れてさえおけば、必要なものはいくらでも取り出せる。プログラミングや、もしかしたらエンジニアリングよりも10年後にはリベラルアーツ専攻の方がよっぽど需要が高くなる、と個人的には思っている。データがいくらでも利用可能になり、いろいろな選択肢が検討できるとなれば、今度はそのデータを理解するための別の観点が必要になってくる。つまり、より幅広い視野で考えられる、自由な思想家が必要になるんだ。

未来で成功するために必要なスキルについてのキューバン氏の予測はソフトスキル、つまり変化への適応能力やコミュニケーション能力が長けている人の方が、「自動化が進んだ仕事環境の中では重視される」と考えるコンピュータ・サイエンスや高等教育の専門家の意見と一致する

キューバン氏はリベラルアーツの中でも特に文学や哲学、そして外国語が未来の仕事では優遇されると述べた。

「仕事のあり方そのものが変化しているのだ」とキューバン氏は語った。

※インタビューは、US版のページで視聴できます。

source:Bloomberg Markets

[原文:CUBAN: Don't go to school for finance — liberal arts is the future

(翻訳:まいるす・ゑびす)

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