『暗黒の日々』が起業のリアルなのよ

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「ビジネスは子どもを育てるようなもの」とヘイディ・ザク氏

Courtesy of Heidi Zak

「ビジネスは子どもを育てるようなもの」、ヘイディ・ザク(Heidi Zak)氏はそう語る。

ザク氏は、夫のデイブ・スペクター(Dave Spector)氏と一緒に経営するブラジャー会社「ThirdLove」のCEO兼共同創業者。2012年、Googleのシニアマーケティング・マネージャーの職を離れ、自身のスタートアップ企業に取り組んだ。

(余談だが、2人の子どもを持つ)ザク氏は、長期におよぶ苦労は起業家に欠かせないものだと語る。もし、あなたがこの先何年も「子ども」……失礼、ではなく「ビジネスアイデア」を育んでいけるかどうか自信がなければ、到底成功しない。

というわけで、仕事を辞めて起業する前に、自分にこう問いかけてみてほしい。

「これはわたしの人生を賭けてやれることだろうか?」

あるいは、こう考えることも重要だ。

「これはわたしが人生をかけて、幸せにやれることだろうか?」と。

ブラジャーをオンラインで販売するThirdLoveは、従来の製品よりもピッタリとフィットする下着を提供することが目標。スタートアップ企業のデータベース「Crunchbase 」によると、同社は今までで、1300万ドル(約14億6000万円)以上の資金を調達している。

会社をスタートさせた自身の経験から、特に創業期は、週80時間から100時間の労働を覚悟するべきとザク氏は述べる。もちろんそれは、友人との時間や仕事以外の時間を犠牲にすることを意味する。

しかし、会社の運営はそのような犠牲を払ってでも夢中になれるものだ、と同氏は語る。

ザク氏が個人的に指導している起業家志望の人たちと会う時、このような質問を投げかける。

今の安定を捨ててもいいと思える? 安定した給料を諦められる? しばらくの間、時間とエネルギーを犠牲にする覚悟はある? 時々、正直に『無理』と答える人がある。そうしたらわたしはこう言うわ。『あなたは仕事を辞めて、起業することを考えるべきじゃない』と」

近年、起業という言葉にはバイアスがかかっているとザク氏は言う。ビジネスをスタートさせることが「かっこいい」という風潮が見られるのだ。

起業はかっこいいかもしれないが、成功するかどうかわからない「暗黒の日々」もあるとザク氏は述べる。

「そういう時期は本当に辛い。『暗黒の日々』が、起業のリアルなのよ

[原文:A woman who left her job at Google to strike out on her own shares the question to ask before starting a business

(翻訳:Wizr)

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