AIによる自動化は、仕事を変えてしまう。だが、変えられないこともある。
Sergei Karpukhin/Reuters
AIによる自動化は、すべての業界を支配し始めている。ウォール街のロボットアドバイザーから、医療分野でのレントゲン写真の自動分析に至るまで。
自動化は破壊を引き起こし、様々な仕事の進め方を変え、チーム作業を変える。
この脅威と向かい合うため、大学生は進路を決める際にある質問を自分に問うべきだとオンライン求人サイト「HiringSolved」のCEO、Shon Burton氏は語る。
「学生は『20年後、人間が価値を発揮できるところはどこか?』と考えるべきです」と、自身の会社でAIテクノロジーを駆使し、人事採用の効率を高めているバートン氏はBusiness Insiderに語った。
「わたしたち人間が価値を発揮できるのは、人間との接点が欠かせないような分野であり、もちろんそれには企業戦略やクリエイティビティを必要とする分野も含まれます。また、『機械には頼りたくない』と警戒心を感じるような分野も同様だ」
例えば、医師の診察を受けるために、病院で待っている自分の姿を想像してみてほしい。おそらく、AIで自動化された診断の方が診察結果が早くわかるだろうが、だとしても、我々は医師との会話を通して、病気の見通しや治療方法を知りたいと思うだろう。
「もし今から20年先を見通すのであれば、問うべき質問は『これは自動化できるのか?』ではなく、『自動化したいと思うだろうか?』だ」
自動化が進む社会で成功するために今、大学生ができる最良のことは、自分が大好きな業界を選択すること。そして、創造性やコミュニケーション能力など、自動化ができないことを集中して学ぶことだとバートン氏は述べる。
「もし卒業を間近に控えているのなら、自分の強み、自分が本当にやりたいことについて考えておくことが重要だ。そして、オートメーションがストップするところはどこか?、それがわかれば、自分が選んだ業界で自動化と勝負していけるはずだ」
[原文:Here's the question students should ask to compete against the robots stealing their future jobs]
(翻訳:Wizr)