Instacartの共同創業者マックス・マレン、「ザ・ガーデン」にて。
Biz Carson/Business Insider
サンフランシスコの高層ビルの11階にある「ザ・ガーデン(The Garden)」という名の不思議な食料品店。このお店の棚にある商品は全部「偽物」だ。買い物代行サービスを提供するスタートアップ企業「Instacart」が“運営し”ている。
「ザ・ガーデン」はInstacartが様々なテストを行うために作った疑似店舗だ。「暗い場所でのバーコードスキャン実験」や「買い物ゲームのようなスピードコンテスト」をここで行っている。
今回、Business Insiderは同社の許可を得て、サンフランシスコ本社内の「ザ・ガーデン」を訪れた。
Instacartのメイン事業は食料品の買い物代行サービス。約2億7500万ドル(約300億円)の資金を調達している。
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本社はサンフランシスコのダウンタウンにある。アップデートしたアプリのテストのために食料品店へ出向くのは大変。そこでマックス・マレン(Max Mullen)とアルノー・フェルレーリ(Arnaud Ferreri)はテスト用の疑似店舗「ザ・ガーデン」をオフィス内に設置することにした。
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マレンのチームは本物に近い食料品店を作りたいと考え、48時間のハッカソンを開催した。数チームでアイデアを競い、その場で形にしていった。その結果、オフィスの休憩所やラウンジスペースが「実験場」(ザ・ガーデン)になった。
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フェルレーリとマレンは食料品店風の棚を注文し、組み立てた。そして、棚に並べる“食料品”を大量に購入した。
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肉や野菜などの腐りやすいものはプラスチック製。中には犬のおもちゃも。
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注文テストができる「オンラインストア」も立ち上げた。
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「ザ・ガーデン」の店内風景。
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買い物代行担当者のトレーニング場も兼ねている。ホールフーズのパスタが並ぶ壁は、膨大な数の商品を迅速に見分ける訓練用。
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バナナはとても重要。もっとも注文の多い商品だ。
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棚の手前に引かれたラインは、商品を集める速さを競う「買い物レース」用のもの。
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「買い物レース」:参加者が店内を走り回ってカート内に指定された食料品を入れていくゲーム。
いかに早く商品をスキャンするか。
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正しい商品を選び、スキャンする。思ったより難しい。
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棚にない商品を顧客に求められることもある。その商品に「もっとも近い代用品」を選ぶテスト。
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「魚」もある。担当者がきちんとラベルを読んでいるかどうかをチェックする。
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「買い物実験」だけでなく、他の用途にも。
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たとえばデザインチームは、バッグにソーダのボトルが何本入るかを確認したり、大きな卵のケースが入るかを検証している。卵は発泡スチロール製。
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棚の下の「暗い場所」で商品をスキャンするテストも行われている。
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オフィスの中に「食料品店」を作る企業はちょっと珍しい。
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将来、「食料品店」風のオフィスデザインを採用する企業が現れないとも限らないが。
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(敬称略)
source:Instacart
(翻訳:Conyac)