Maxim Razmakhin
Maxim Razmakhinは、若い時から常に起業家精神に満ち溢れていた。彼は大学生時代、学生寮の部屋でミルクシェイクを売っていたこともある。
「ミルクシェイクはコーヒーの代用品みたいなものでした」
Razmakhinはそう語る。ミルクシェイクは脳を刺激し、大事な試験を控える学生の暗記を助けていたという。
彼は、そのビジネスから数千ドルを稼ぎ出したそうだ。
現在28歳、ロシア出身のRazmakhinは「Thirstie」の共同創業者だ。Thirstie は、お酒に特化したオンライン宅配サービスを提供している。彼は先日、2500億ドル(約28兆円)規模のアルコール産業において、彼の革新的サービスを評価され、Forbesの「30アンダー30 フード&ドリンクリスト」に名を連ねた。
Razmakhinは大学卒業後、証券アナリストとしてキャリアをスタート。その後、2011年にニューヨークへと渡り、Haver Analyticsでマネージャーとして働く。しかし、彼の起業に対する野心は、会社勤めの間も薄れることはなかった。彼はニューヨークで働きながらも、現在のビジネスパートナー Devaraj Southworthと共にビジネスアイデアをブレストしていた。
「そしてある日、気づいたのです」と彼は言う。
「アルコール市場に参入する余地があることが。なぜなら、そこにはITが使われていなかったから」
お酒のオンライン宅配サービスが爆発的な成長を見せるまで、そう長くはかからなかったという。
「多い時には30社以上の競合がいました」
Yulia Grigoryeva/Shutterstock
成功する起業家は、自分の製品を目立たせるためにできることはすべてやる、とRazmakhinはBusiness Insiderに語る。Thirstieは他のオンライン宅配サービスとの差別化を打ち出すため、ウェブサイトでユニークな切り口の記事を配信し始めた。「わたしたちの会社は、今やお酒を買うためだけの場所ではありません。わたしたちは、ユーザーが新しいお酒を発見したり、新しいことを学ぶ手助けをして、視野を広げるお手伝いをしているのです。わたしは皆さんにウォッカソーダや、ラム&コーク、ジントニック以上のものを金曜の夜に体験してほしいのです」
実際に同社のサイトを訪問すれば、「バレンタインデーに使うべき5つのリカー」や「催淫効果のある食べ物とドリンク」などの記事を閲覧できる(英文記事です)。記事が顧客の関心を引き、サイトを再訪問する強い動機になっているとRazmakhinは語った。
我々はRazmakhinに、起業家志望の若者にアドバイスはないかと尋ねた。彼は以下の2つを考慮すべきだと言った。
「ノイズを無視する」:メディアはあなたの会社に対し、何かしら言ってくるかもしれない(それは必ずしも良いこととは限らない)。競合企業もいろいろ言うだろう。もちろん、外部環境には十分注意を払うべきだが、こだわりすぎてはいけない。けっして、競合相手の後を追うようなことをしてはいけない。
「常に自分の仮説を検証する」:ビジネスをスタートする時、自らの仮説を反証してみる必要がある。自分自身の間違いを立証するのは大変だ。しかし、それを行わなくては、あなた自身の間違いに気づかないかもしれない。つまり、実はすでに終わってしまったビジネスの延命に力を注いでいるだけかもしれないのだ。間違いには早めに気づくべきである。
(敬称略)
source:Thirstie
[原文:28-year-old cofounder named to Forbes 30 under 30 shares his advice for aspiring entrepreneurs]
(翻訳:Wizr)