Brexitでイギリスは80万人の技術労働者を失う

イギリスのIT業界は2020年までに80万人もの労働力不足に陥るリスクがある。イギリスのITスタートアップの業界団体Coadec(Coalition for a Digital Economy)が調査結果を発表した。

サンデー・タイムズによると、Coadecはイギリス政府に対して、高いスキルを持った海外からの技術者向けビザの創設を求めている。

現在、6カ月の暫定ビザを取得するために、移民は指定された機関で学習するか、特定のプログラミング言語の試験に合格しなければならない。そして6カ月のビザが切れる前に仕事が見つけられなければ帰国しなければならない。

Coadecのアレックス・デプリッジ(Alex Depledge)氏は声明の中で以下のように述べた。

「イギリスがBrexit後に“成功する”には、IT業界が優秀なグローバル人材を確保できることが大前提だ。優れたビザシステムがあれば、世界中、どこからでも優秀な人材がイギリスにやってくる」

現在、EU圏外からの技術者は会計士や弁護士、経営コンサルタントを含む2万人に発給されるTier2ビザか、Tech City UKが200人に認可する “特別技能” ビザを申請しなければならない。

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海外送金サービスTransferWiseのCEO タベット・ヒンリクス氏

John Phillips/Getty Images for TechCrunch

Coadecの報告書は、21日の議会で、デジタル経済担当大臣マット・ハンコック(Matt Hancock)氏とEU離脱担当大臣デビッド・ジョーンズ(MP David Jones)氏によって議論される予定だ。

Coadecによると、2016年に計67億ポンド(約9400億円)の投資を受けたIT業界が、イギリスにおける300万人の雇用を占めている。また、イギリスにおけるIT系スタートアップ企業の創業メンバーは、10人中の3人が外国籍だという。

フィンテック関連企業TransferWiseの共同創業者 タベット・ヒンリクス(Taavet Hinrikus)氏は「イギリスのIT業界の発展のためには、現在の人材不足、技術不足を解決する必要がある」と語った。

「教育を通してイギリスの競争力を高めるとともに、移民政策により世界中から優秀な人材を集めなければならない。Brexit後にはその必要性はますます大きくなる」

source:CoadecTechCrunch

[原文:REPORT: The UK will be short of 800,000 digital workers by 2020 as a result of Brexit

(翻訳:小池祐里佳)

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