リーダーは従業員を大切にしないというミスを犯しがち

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「企業文化は人事の問題ではない」とイシュビア

Mat Ishbia

優れたリーダーになりたいなら、チームメンバーとの関わりをしっかり持つべきだ。

一見、簡単なアドバイスに聞こえるが、実践するのは難しいだろう。

「多くのリーダーは非常に忙しく、ビジネスに取り組むのに苦労している」とUnited ShoreのCEO、マット・イシュビア(Mat Ishbia)は言う。「彼らは3万フィート(約9000メートル)離れたところからでもマネジメントできると考えている。そんな考えでは成功しない」

2000人の従業員を抱え、ミシガン州に拠点を置いて、金融サービス事業を営むイシュビアにとって、「忙しい」とはどういうことだろうか?

プログラミングをしているIT部門に顔を出したり、営業部で顧客からの電話の内容を確認したり、毎週恒例の会社主催のダンスパーティに参加したりすることだ(ダンスが得意でなくても)。

「仲間たちの働きぶりがプロジェクトの成功を左右する、と理解することが重要」と彼はBusiness Insiderに語った。「苦しんでいるチームがあれば、人は最初にそのチームのリーダーを見る。あなたのチームはあなた自身を反映している」

イシュビアは仲間意識を重視し、従業員にいろいろな楽しみを提供している。

「企業文化についていろいろな人と話したが、彼らの多くは『人事の問題』だと考えている。企業文化はCEOが作るものだとわたしは考えている。それこそ経営戦略の一部なのだ。我々にとって企業文化とは、従業員を大切にすること。そうすれば、従業員はクライアントを大切にする」

United Shoreでは、バスケットボール選手のマジック・ジョンソンからの激励スピーチや、オフィスの休日パーティでネリーのコンサートを開いたり、地元のフェアへの無料招待などサプライズがある。

「これらは全部やる価値があることだ。業務の観点からだけではない。毎朝出社して、仕事して、ただ家に帰るよりも、サプライズや何か面白いことがある会社に行く方が楽しい」と彼は言う。「人がすべてを動かすんだ。もし、あなたが『わたしは優れた技術を持っている』と言うなら、わたしには信じられないことだ。よく考えて欲しい。その技術は誰が作った? そのアイデアを思いついたのは誰? おそらくあなたの会社にいる誰かだろう。リーダーは従業員を大切にしないというミスを犯しがちだ

(敬称略)

[原文:A CEO says too many executives make the same leadership mistake

(翻訳:梅本了平)

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