ロバート・ダースト(2016年12月)
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ロバート・ダースト(Robert Durst)は、HBOのドキュメンタリー・シリーズ『ザ・ジンクス(The Jinx)』のテーマとなった人物。妻のキャサリン・ダースト(Kathleen Durst)を殺害した事実を友人のスーザン・バーマン(Susan Berman)に認めていたと、重要参考人は証言した。
彼は友人のバーマンをロサンゼルスの彼女の自宅で殺害したとして2000年に起訴されている。妻のキャサリンは1982年に行方不明になった後、今日までその痕跡も一切見つかっていない。
16日木曜日(現地時間)に行われた裁判前の公聴会で、目撃者でもあり、彼に非常に近しい友人のネイサン・ニック・チャビン(Nathan “Nick” Chavin)は、彼は妻を殺害したことを「バーマンに話した」と述べた。
ロサンゼルス・タイムスによると、チャビンは「バーマンが『ロバートがキャサリンを殺した』と言った」と証言した。チャビンがバーマンに「なぜ知っているのか」と聞くと、バーマンは「ロバートが教えてくれた。彼を守るためになんでもやらなくては」とキャビンに言ったとのことだ。
チャビンは「秘密の目撃者」として法廷に呼び出され、ボディガードに守られていたと、同じく同紙は伝えた。
検察側はロバートがバーマンを殺害したのは、彼女がスーザンの殺害を知ったためと主張しているが、スーザンの遺体はまだ見つかっていない。ロバートは2人の女性の殺害について否認しているが、よく知られている通り『ザ・ジンクス』は、彼がトイレの中で「わたしがみんな殺した」と爆弾発言した場面で終わっている。
2003年にロバート・ダーストは、隣人モリス・ブラック(Morris Black)を殺害し、遺体をバラバラにした事実を認めたが、正当防衛を主張して有罪を免れた。
(敬称略)
[原題:A key witness says 'Jinx' subject Robert Durst admitted he killed his wife to future victim]
(翻訳:日山加奈子)