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一人暮らしを始めるのに、コンパクトな冷蔵庫が欲しい。長引くコロナ禍で自炊のきっかけが増えて、冷蔵庫を新調したい……。
新生活が始まる春、さまざまな理由で新しい冷蔵庫を探している人も多いはず。ところが冷蔵庫は機能もスペックもさまざまで、何を基準に選んでいいのかわからないというご意見も。
そこで今回は、ライフスタイルを考慮した家電の提案が支持されている家電ライフスタイルプロデューサーの神原サリーさんが、一人暮らしにぴったりな冷蔵庫をセレクト。選び方のポイントなども合わせて教えていただきました。
■この記事の監修者
目次
ー直冷式
―ファン式
―サイズ
―設置場所
―デザイン性
―機能性
―扉の開き
―値段
―省エネ性能
―お手ごろ価格&サイズのおすすめモデル
ー扉が左右どちら開きでも使えるモデル
ー外食派・コンパクトなモデル
ー使いやすさに配慮した上質モデル
ーインテリアこだわる人向けのモデル
ー料理好き&ホムパ好きな人のための少し大きめモデル
―3万円以下
―5万~10万円
―10万円以上
1.冷蔵庫の種類
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冷蔵庫は、その冷却方式によって、直冷式とファン式(間冷式)に分かれています。
直冷式
ファン式
「直冷式」は場所を取らずに価格も安いですが、庫内の水分が凍りやすく、使ううちに霜がびっしりはってしまうということも。定期的に霜を砕いたり溶かしたりする必要があります。一人暮らしとはいえ手間を考えれば、霜がはらない「ファン式」を選ぶのがおすすめです。
2.冷蔵庫の基本のサイズ
冷蔵庫は、家族で使う場合、「100L×世帯人数+100L」が最低ラインの容量といわれています。ただこの数字はあくまで目安。まとめ買いをする、外食が多いなどで、必要な容量は変わってきます。
例)
3人暮らしの場合 100L×3+100L=400L
4人暮らしの場合 100L×4+100L=500L
3.一人暮らしの冷蔵庫を選ぶポイント
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サイズ
一人暮らしの場合も、自炊派と外食派で必要なサイズは異なります。自炊派なら、146~180Lのものを、自炊をしない人なら130Lクラスのものがおすすめ。また、まとめ買いをよくするのであれば、200Lくらいはあってもよいでしょう。
設置場所
一人暮らしの冷蔵庫で、気を付けたいのが設置場所。冷蔵庫は設置する際、放熱スペースの確保が必要です。機種によって異なりますが、側面は約1㎝以上、上面なら5㎝以上あけて設置するよう求められています。放熱スペースが空いていないと、冷蔵庫の冷えが悪くなることも。冷蔵庫は、放熱スペースも含めた設置場所のサイズを事前に把握したうえで購入しましょう。
さらに気を付けたいのが、ベッドとの位置関係。
どうしても置く場所が限られる場合は、静音にこだわった冷蔵庫が〇。騒音数値25dB前後の静音設計の冷蔵庫を選びましょう。
デザイン
最近の冷蔵庫の流行りのデザインは、マットなカラー。インテリアの中でも大きな存在なだけに、ホワイトやブラックなどのベーシックなカラーがやはり人気だそう。
また最近、傷つきにくく上質感があると注目されているのがガラスドアの冷蔵庫。ただしガラスドアには環境的なデメリットも。
機能性
上位モデルの大容量冷蔵庫に比べれば、機能はおさえられている小型冷蔵庫。しかしながら、最低限の機能はおさえておきたいところ。
・耐熱トップテーブル
冷蔵庫の上部に熱いものが置ける「耐熱トップテーブル」仕様のものを選ぶと、冷蔵庫の天面に電子レンジなどを置くことができ、ワンルームでも省スペースにつながります。
・自動霜取り機能
冷凍庫に霜が付かないようにする機能。庫内を間接的に冷やす「ファン式」なら、自動霜取り機能が付いています。庫内に霜が付くと、庫内が狭くなるばかりか冷却効率が下がって電気代がかさむこともあります。一人暮らしでも、自動霜取り機能はマストです。
扉の開き
現在、SHARPからは「つけかえどっちもドア」という、ドアを簡単に付け替えられるモデルも出ています。引っ越しが多く、冷蔵庫の置き場所がよく変わるという人は、こうしたタイプもおすすめ。また大容量冷蔵庫の場合、中央から開く観音開きタイプもあります。
値段
一人暮らし用の冷蔵庫で多い価格帯は、2ドアタイプで3~6万円程度。もし野菜室のついた3ドアタイプが欲しいのであれば、10万円前後で手に入ります。
省エネ性能
冷蔵庫は、性能表示ラベルに省エネ性能の記載があります。省エネ基準達成率の%表示、星5つでの表示になっていて、省エネ基準達成率100%以上の物なら省エネ性能に優れているといえるでしょう。
4.目的別一人暮らしにおすすめ冷蔵庫
実際に一人暮らしにおすすめの冷蔵庫を、サイズや扉の開き、デザイン性など、目的別にセレクトしていただきました。
―お手ごろ価格&サイズのおすすめモデル
ハイアール JR-NF140M 140L
取り出しやすい2段ケースの「区っ切り棚冷凍室」、2Lペットボトルを3本収納できる大容量ドアポケットなど、食品を見やすく収納できる冷蔵庫。耐熱100℃のトップテーブルで、冷蔵庫の上に電子レンジを置くことも可能です。。「うっかり」を防ぐ半ドア防止機構も搭載で、エコ対策もばっちり。
扉が左右どちら開きでも使えるモデル
シャープ SJ-D15G 152L
自動霜取り、100℃までの耐熱トップテーブル、付け替え可能なドアなど、便利な機能を搭載。明るく見やすいLED照明で、食品の色を自然のままに見せてくれます。すっきりとしたフォルムも印象的。運転音が約23dBと静音設計なので、狭い部屋でも設置しやすいタイプ。
シャープ SJ-D18H 179L
大容量冷凍室、果物も野菜もたっぷり入る「フレッシュ野菜ケース」を搭載していて、収納力抜群。作り置きやまとめ買いも、思う存分楽しめます。また、ナノ低温脱臭触媒による脱臭+抗菌のダブル効果で、冷蔵庫内の気になるニオイや雑菌、カビを抑えてくれます。
外食派・コンパクトなモデル
パナソニック パーソナル冷蔵庫 NR-B14FW 138L
インテリアに溶け込みやすい、マットな質感のデザインが特徴。低めの耐熱トップテーブルで、電子レンジなども使いやすい高さです。全段ガラス棚で、さっとひと拭きで汚れを落とせます。カテキン抗菌・脱臭フィルター搭載で、庫内はいつも清潔。マットバニラホワイトとマットビターブラウンの二色展開です。
アクア AQR-13M 126L
冷凍商品をたっぷり保存できるうえに取り出しやすい、46Lの冷凍室が特徴。冷蔵室の中には、生鮮食品の保存に便利な「低温フリーケース」も内蔵。肉や魚の保存だけでなく、ドリンクを早く冷やしたいときにも役に立ちそう。クールなシルバーカラーも〇。
使いやすさに配慮した上質モデル
三菱電機 MR-P15G 146L
扉の上まで延長された耐熱性のフルフラットトップテーブルで、ミニキッチンでも電子レンジや食器などの置き場所に困りません。タマゴケースや大容量ドアポケット、ハムやチーズの保存に適した「低温ケース」など、使いやすさを考えた冷蔵室も便利。
日立 RL-154RA 154L
2Lのペットボトルが3本入るドアポケットや、冷凍室を整理整頓できる「こものバスケット」など、使い勝手にこだわったモデル。冷蔵室のガラス棚は、汚れてもさっと拭くことができて衛生的。製氷皿と貯氷ケースも、取り出して洗うことができます。
インテリアこだわる人向けのモデル
パナソニック NR-B17FW 168L
マットな質感がおしゃれな、少し大き目サイズの168L冷蔵庫。LED照明で庫内が明るく、全段ガラス棚なのでお手入れもらくちん。カテキン抗菌、脱臭フィルター採用で庫内も清潔に保ってくれます。マットビターブラウンと、マットビターバニラの二色展開。
料理好き&ホムパ好きな人のための少し大きめモデル
アイリスオーヤマ IRSN-23A-S 231L
170Lの大き目サイズに、高さを変えられるガラス棚、小物もすっきり収まるドアポケットなど、機能面も充実。野菜保存と冷蔵保存の2WAYで使える23Lの野菜ケースも付いていて、料理好きさんも満足できる1台。70Lもの大容量冷凍室は、食品が見やすく取り出しやすいクリアトレータイプ。
アクア AQR-SV27M 272L
重い野菜も出し入れしやすい下段野菜室のついた3ドアタイプ。乾燥を抑えて急速冷却する「旬鮮チルド」、卵皿やチューブスタンドなど、便利な機能を搭載。冷蔵室の棚は、食品や容器に合わせてスライドさせたりたたんだりと形状を変えることができ、大きな鍋ごと保存することができます。
5.価格別一人暮らし用おすすめ冷蔵庫
5万円以下
ハイセンス HR-D15CB 150L
冷凍食品も見やすく収納できる2段スライドケースの冷凍室が付いた、2ドア冷蔵庫。冷蔵庫内にはフレッシュケース付きで、魚や肉、乳製品などを入れることができます。うっかりドアを閉め忘れても教えてくれるアラーム付き。
5~10万円
東芝 GR-T17BS 170L
シンプルなモノトーンとマットなデザインがスタイリッシュな冷蔵庫。クリアでお手入れしやすいガラス棚、耐熱100℃のトップテーブルなど、コンパクトでも使いやすい工夫がいっぱい。天面についたLEDブライト照明で、庫内が明るく見やすいという特徴も。
10万円以上
三菱電機 MR-CX27G 272L
肉や魚を冷凍しないで長くストックできる「氷点下ストッカー」、自動製氷など、嬉しい機能がいっぱい。野菜室が真ん中にあり、かがまずに出し入れできるのも〇。シックでスタイリッシュなマットチャコールと、シンプルでモダンな雰囲気のマットホワイトの2色展開。
6.まとめ
冷蔵庫を選ぶ上で、意外と忘れてしまうのが、冷蔵庫は寿命が長い家電ということ。寿命は10年ほどあり、今の生活に合わせて選ぶと後で後悔する可能性も。
構成/相馬香織
文/室井瞳子
(文・かいサポ)
Image/Source: Amazon.co.jp、Shutterstock
“ROOMIE”より転載(2022年4月14日公開の記事)
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